この記事では、実際に帝王切開で出産を経験した私が、あえて何もせず傷跡を観察し続けた経過を書いています。
いつまで目立つのか気になりませんか?
帝王切開時は、切り方や術後の縫合の仕方によっても、傷跡の目立ち具合は変わってきます。
そんな疑問に、我が身をもって答えたいと思います。
【警告】
記事後半で、私の実際の帝王切開傷跡の写真を掲載しています。
「グロテスクだ」と思われる方もいると思いますので、苦手な方は読み進めないようにお願いいたします。
パッと読むための目次
帝王切開は「縦切り」か「横切り」かによって傷跡の具合が違う
帝王切開には、「縦切り」と「横切り」2つの切り方が存在します。
帝王切開の「縦切り」
おへその下から恥骨の上あたりまでを切ります。
皮膚から腹膜までは縦に切りますが、子宮壁は横に切ります。
手術時間が短く、赤ちゃんを早く安全に取り出せるため、緊急時には縦切りになります。
横切りに比べると傷跡が残りやすいと言われています。
帝王切開の横切り
皮膚から筋膜までを横に切ります。
その下の腹膜は縦に切り、子宮壁は再び横切りにします。
縦に比べて時間がかかるので、トラブルの可能性の低い予定帝王切開分娩の場合に選択されます。
縦切りに比べて、傷跡が目立たなくなると言われています。
緊急帝王切開の場合は、ほとんど「縦切り」
私は2人目の出産の時、赤ちゃんの心拍が下がり「緊急帝王切開」になりました。
詳しい内容はこちらからどうぞ
通常の帝王切開の場合、手術前に「縦切りと横切りどっちがいい?」と聞いてくれるようなのですが、私の場合は緊急を要したため、強制的に「縦切り」でした。
帝王切開後、傷跡の目立ちにくい縫合はなに?
帝王切開後の縫合は「糸」と「医療用ステープラー」がよく使用されています。
帝王切開後「糸」による縫合
糸の場合は抜糸が必要な場合と、表皮より下を溶ける糸で縫い、表皮はテープで留めるだけの美容外科的縫合(真皮埋没縫合)をする場合があります。
美容外科的縫合のほうが傷あとが目立ちにくいのですが、縫合に時間がかかります。
帝王切開後「医療用ステープラー」による縫合
帝王切開分娩で最も多いのが、この縫合方法です。
ホッチキスの医療版という感じで、時間も早く、針を抜くときも痛みをあまり感じません。
縫合後は、帝王切開の傷跡の周りに「ホッチキスの芯が刺さっていた後」のような傷跡が数十か所残ります。
帝王切開後、テープで傷跡のケアしたほうがいいの?
一般的に、帝王切開の傷跡をあまり目立たせたくない場合
このようなテープで傷痕をケアすることが望ましいとされています。
しかも、体質的に傷跡が残りやすい場合は、テープでケアしても全く意味がない場合があります。
【私の場合】帝王切開の傷跡ケアについて
帝王切開後は、腹帯(帝王切開用腹部保護帯)を1ヵ月間着用していました。
その後、ニッパーやガードルで、お腹のたるんだお肉や骨盤をしめていました。
しかし、帝王切開の傷跡そのものを綺麗に治すための、テープを貼ったりするケアは一切していません。
産後は余裕がない
産後、すぐに赤ちゃん中心の新しい生活が始まります。
赤ちゃん第一優先で、自分の傷に構ってる余裕なんてあまりないですし、これからビキニを着たりするわけでもないので、とにかく「治ってくれさえすればいい」という考え方でした。
【実物写真】帝王切開術後2ヵ月の傷跡の様子
以上をふまえて、帝王切開術後2ヵ月の傷跡、何もケアしなかった、私のお腹の写真を掲載します。
【最終警告】傷跡をがっつり写しています。苦手な方は、読み進めないでください。
それではいきますね
いいですね?
えいっ
無加工、無修正につき、うっすらと体毛が写り込んでいます。ご了承ください。
完全に、「肥厚性瘢痕」です。
肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)って何?はコチラをご覧ください
お腹の上にまさにミミズがのっている感じで、傷跡を触ると2mmほどプクっと膨らんでいます。
何もしていない状態だと痛くはありませんが、傷跡を押すとまだ痛いです。
メジャーで計測しましたが、傷跡は縦に約8cm、横幅は約1cmでした。
両側に医療用ステープラーのホッチキスの針のような跡が、ほんのりと残っています。
[追記]帝王切開の傷跡10か月後の画像
帝王切開で出産してから10か月が経過したので、追記しておきます。
一部透明になり、目立たなくなってきている部分があります。
色も依然と比べると、だいぶ落ち着いた茶系になってきました。
さわるとまだ、皮ふがボコっとしている感じはありますし、雨の日や伸びをした時、たまに突っ張る感じもまだあります。
日常生活をしていて、痛みはもうほぼありません。
まとめ
実は、この記事を書くにあたって、テープでケアしていた人の帝王切開後傷跡画像も拝見しましたが、そこまで相違はなかったように感じました。
結局のところ体質的な問題で、傷跡を毎日ケアしていても、なかなか治らない人もいるようです。
今後も帝王切開の傷跡、何もケアしない状態でどうなっていくのか、いつまで目立つのかを観察し続けていきたいと思います。
「どうしても帝王切開の傷跡を消したい」「気になる」という方へ
帝王切開の傷跡の治療には「保険が適応」されます。
主に、皮膚科や形成外科で
- 内服薬
- 外用薬
- 傷跡の圧迫
- 局所注射
上記4種類のどれかによる治療を行うことが出来ますよ。