この記事では、受け口(反対咬合)の矯正治療で、子供にムーシールドを使用した「体験談」「苦労話」を書いています。
親としては、「ムーシールドでの矯正治療費10万円」をもう既に支払っているので、何が何でも無駄にされたくないというのが本音ですよね。
嫌がる子供に、いかにしてムーシールドを装着してもらうかが大きなポイントとなります。
実際に試した方法や、どれくらいで慣れたか等をまとめましたので、これからムーシールドを始める方の参考になれば幸いです。
パッと読むための目次
我が子のムーシールドを始めた時期について
ムーシールドを子供に装着するには、親の見守り、声かけが必要不可欠です。
ですから、親自身も万全の状態で挑まなければなりません。
我が家のほかにも4~5歳でムーシールドを始める方が多いそうです。
早く始めると、治るのも早いそうで、歯医者さんによると通常受け口の治療に約1年かかるところ、半年で治ったという例もあるそうです。(個人差があります)
ムーシールドの矯正治療費は医療費控除の対象
子供の場合、ムーシールドでの矯正治療費は、医療費控除の対象になります(美容矯正は除きます)。
医療費控除とは、1年間に現実に支払った治療費(他院の治療費も含む)が、10万円を超えるといくらか返ってくる制度のこと。
ムーシールドは親の見守りが必要不可欠
ムーシールドのメリットは、子供自身が簡単につけ外しが出来る点です。
しかし、逆に言うと「子供が嫌なら、簡単に自分で外してしまえる」ということです。
だから、親がきちんと見守り、声かけをしてあげなくてはなりません。
子供に渡して、後は「ほったらかし」ではいつまでも、つけれるようにはなりません。
実際子供にどういう声かけをした?
まず一番多かった声かけが、「明るい未来の提示」です。
○○になれるから頑張ろう!
(例)
お姫様みたいに可愛くなれるから
プリキュアになれるから
騙すつもりはないのですが、子供は単純なので信じて頑張ってくれます。
次に多かったのが「暗い未来の提示」です。
○○になってしまうよ
(例)
虫歯になって歯が痛くなってしまう
顔が歪んで可愛くなくなってしまう
この時に、写真を見せて「こうなってしまう」と言うのが効果的です。
虫歯や歯がガタガタの写真など、実際に子供に見せるとイメージがつきやすく、こうならないように頑張ろうと思ってくれます。
とにかく褒めて褒めて褒めまくる
厳密には1日10時間くらい入れるのが効果的だそうですが、無理強いをせず、まず1回、数秒でも口に入れれたら褒めてあげてください。
褒めることによって、子供自身も嬉しいですし、ムーシールドを入れる事で、親が喜んでくれていると感じてくれます。
ムーシールドの付け方と注意点についてはコチラからどうぞ
ムーシールドを実際につけてみた
ムーシールド1日目
歯医者さんでは、まるでプレゼントをもらうかの様に、ムーシールドを受け取ってご機嫌で帰宅。
帰宅してすぐ、気持ちが高ぶっている間にムーシールド装着を試みました。
最初は遊び感覚で口の中に入れ、5分程で飽き
と自分で外してしまいました。
就寝前の布団に入る時
っと言い聞かせて横になりましたが、唾がうまく呑み込めずとても苦しそうにしていました。
眠りについたのはそこから15分程。
が、初日からそんなにうまくいくはずもなく・・・
寝た後に確認してみると、枕の下にこっそりムーシールドが隠されてありました。
ということで、1日目は失敗に終わりました。
ムーシールド2日目
2日目は、1日目のようにムーシールドをこっそり外さないよう監視。
やはり、唾をうまく呑み込めず「じゅるじゅる~」としていて、とても苦しそう。
そして、おしゃべり真っ盛りの4歳女の子。
喋れなくなるのも嫌なようで、後半はメソメソ泣き始めました。
が、心を鬼にして続行。
結局、入眠まで1時間以上かかりました。
ムーシールド3日目
ムーシールドを口に入れた途端、わざとらしく咳をしだす。
っと娘は必死にアピールしてくるが、嘘なのがバレバレなので続行。
唾はだいぶ上手く飲み込めるようになったみたいで、苦しくはなさそうでした。
後半、やっぱりメソメソ泣き始めるが、2日目よりは早く入眠できました。
ムーシールド4日目
娘のほうから
と言い出し、ムーシールド装着。
3日間でだいぶ慣れたのか、4日目はメソメソ泣くこともなく、早めの入眠。
ということで、我が家の場合、4日間でほぼ「ムーシールドを装着する習慣づけ」をすることに成功しました。
寝てる間、口が開いている時の対策
ムーシールドは、口を開いたままつけていると効果がありません。
寝る時には上手に口を閉じれていても、寝て意識が無くなると、だんだん口が開いてきます。
特にムーシールド付け始めの時期は、口周りの筋肉が整っていないので、口を閉じたまま寝ることが難しいと思います。
起きている時に貼られると嫌がったり、気になって触ってはがしてしまったりするので、子供が寝て意識がなくなってからコッソリ貼るのがオススメです。
代用品として、マスキングテープやセロテープなどを貼ったりする人もいますが、長時間つけるため、肌が荒れる可能性があります。
できるだけ口呼吸防止用などのマウステープを使用するのが吉です。
ムーシールド装着がどうしても無理な場合は?
硬さが苦手な子供には
ムーシールド特有の「硬さ」が苦手な場合は、柔らかいタイプの「パナシールド」という装置と併用で進めてくれることがあります。(※通っている歯医者さんと要相談)
時期を遅らせることも可能
「3歳で無理だったら4歳で」と時期をずらしていく事も可能です。
ただし、注意しなければならないのが、ある一定の成長ラインを越えると、矯正費用の追加が発生するということです。
じわじわ上がる矯正費用
娘の通っている歯医者さんの場合ですが、
1.乳歯の間に成功すれば:10万円
2.乳歯と永久歯が混ざっている時に再度トライ:約30万円
3.永久歯になってしまってから再再度トライ:約30万円
つまり、
●1の期間で成功すれば10万円のみの費用でOK
●2の期間で再トライして成功すれば10万円+30万円=40万円
●3の期間に突入して再再度トライで成功すれば10万円+30万円+30万円=70万円
と言うことになります。
同じ医療機関で治療した場合、1をやっていると、2や3の治療費用が少し割引になる事がありますので、確認してみて下さい。
※価格は、あくまで娘が通っている歯医者さん提示の値段です。医療機関によって異なります。
まとめ
最初から素直に、ムーシールドを口に入れる事が出来る子は、ほぼいないのではないでしょうか。
褒める時は褒めまくって、親が根気よく付き添っていけば、子供もいつかはそれに答えてくれます。
子供って順応性が高いですから、一度出来るようになると後は楽です。
問題は矯正治療の金額。
でも、子供の将来の見た目・健康の事を想ってグッと耐えましょう。