私の娘は、1歳半の歯科検診では異常なしだったのに、2歳半の歯科検診で「受け口(反対咬合)」の診断を受けました。
診断を受けたとき、私は「受け口」について軽くとらえていました。
しかし、実際「受け口」は放置しておくと、将来の子供の生活に支障が出るレベルで、深刻な問題であることが分かりました。
パッと読むための目次
そもそも受け口(反対咬合)とは?
「上の歯の列より下の歯の列が前に出ている状態」を受け口と言います。
受け口は、医療専門用語で「反対咬合(はんたいかんごう)」という名前です。
下の写真は、娘の受け口の写真です
お遊びで下の歯を前に持ってきているわけではなく、通常の噛み合わせが、この写真のような状態です。
受け口は、毎日の生活の中で徐々にひどくなっていく
受け口は、毎日の生活の中で、食べ物や飲み物を飲み込むたびに、徐々にひどくなっていきます。
〇正常の場合・・・舌は上あごを押さえつけるようにぴったりと収まる。
×受け口の場合・・・舌が上あごにつかない。
受け口の場合は、食べ物やツバを飲み込むたびに、舌が下あごを前方に押し出してしまいます。
舌がアゴを前に押し出す力は、通常約3~4キロあるといわれています。
受け口の原因は?
受け口の8~9割遺伝とされてきましたが、最近の研究では2~3割が遺伝で残りは、後天的な要因が原因とされています。
・口呼吸
・指しゃぶり
・上唇の力が強く、上あごの成長が悪い
・下唇の力が弱い
・舌が下の方にあるため、唾や食べ物を飲み込むたびに下あごを前に押す
・噛み合わせ面の不調和

受け口は自然に治るの?

受け口は今まで幼児期の検診で指摘されても
ということがよくありました。
しかし、データによると3歳で受け口の場合、自然に治るのは6.4%(100人に6人)程しかいないことが分かりました。

そのまま放っておくとどうなる?
上あごの成長を妨げる
あごには成長する時期があります。
上あごの成長時期・・・6~9歳
下あごの成長時期・・・男の子10~17歳/女の子10~14歳
上あごの成長時期に、受け口だと「下アゴ」の歯が引っかかって「上アゴ」の成長をブロックしてしてしまいます。
上手く物を噛みきれない
受け口の場合、前歯同士の接触が良くないため、噛み切る動作がうまく行えない場合があります。
上手く物が噛みきれないと、咀嚼(そしゃく)が不十分となり消化不良をおこし、子供の体の発育に影響する可能性があります。
また、食べ方がワニのように見えることがあります。
言葉の発音に影響がある
言葉の発音には、唇・舌・前歯が深く関係しているとされています。
受け口は前歯のかみ合わせが、通常と逆なので、言葉の発音が悪くなりがちです。
かみ合わせ時に出来てしまう隙間が原因で、歯と舌先が接触する「さ行」「た行」の発音が難しくなり、舌足らずの喋り方になります。
顎関節症になりやすい
正常な噛み合わせの場合は、下の顎を前後左右、自由に動かすことができます。
しかし、反対咬合では、顎全体が固定されてしまうので動かすことができず、会話や食事のときに顎関節に負担がかかります。
長く放置すると顎関節症になる可能性があります。
顎関節症とは
何らかの原因で耳の穴の前にある顎関節や下あごを動かす筋肉(咀嚼筋)に負担がかかってしまうと、食べ物を噛むと顎関節や咀嚼筋に痛みを感じる、口の開け閉めをするときに顎関節からカクカク・ゴリゴリと音がする、口が大きく開かなくなる、などの症状のこと。
体のあらゆる部分に影響がでる
下の顎は、首・肩・腰など、体の軸となる骨と深い関係性があるといわれており、全身のバランス維持に欠かせないものです。
反対咬合の場合、下の顎が固定されていることで他の関節や骨に負担がかかり、関節痛や肩こり、腰痛や頭痛など様々なトラブルが起こりやすくなります。
第一印象で損をする
人間が他人の第一印象を決定する要素には、メラビアンの法則(アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが1971年に提唱)というものがあります。
見た目・・・55%
声(高さ・大きさ・話し方)・・・38%
内容・・・7%
上あごの成長時期(6~9歳)のあと、今度は下あごの成長時期があります。
この時、上あごが成長せず、下あごだけが成長し、「しゃくれ」になります。
大人になってから治そうとすると莫大な治療費がかかる

受け口のまま大人になり、あごの骨が固まってしまった場合は、あごを削る美容外科の「手術」になってしまいます。
ですので、数百万円(2~300万円)くらいの治療費が必要となります。
また、数日間の入院や激しい痛みも伴います。
見た目は治っても中身は治らない
大人になってからの美容外科の手術では、「見た目」はもとに戻っても、体の調子(あごのせいで関節や骨に負担がかかっていた部分)はもとに戻らない事がほとんどだそうです。
いつから受け口の矯正治療を開始すればいいのかについてはコチラの記事へ

まとめ
受け口は、放っておくと子供自身の成長の妨げになってしまいます。
たかが受け口と思わず、子供のためにも早期の治療を検討してみてください。
歯科矯正治療は、保険がきかないため金銭的につらい部分がありますが、受け口が自然に治る確率はほぼ無いに等しいレベルです。
私も最初は、自然に治る方にかけてみようかと思いましたが、3歳をこえて受け口が自然に治る確率が、あまりにも低い事で諦めがつきました。
次の記事では、実際に受け口矯正治療で使用したマウスピース「ムーシールド」について詳しく書いています。
