2歳半の歯科検診で「受け口(反対咬合)」の診断を受け、3歳半の歯科健診でも自然に治らなかったので、矯正治療に踏み切りました。
今回は、受け口の矯正治療で使用したマウスピース「ムーシールド」についてです。
実際に使用しているムーシールドの写真付きで、大きさや特徴、メリットやデメリットなどについて詳しく書いています。
また、ムーシールド矯正治療の費用についてもふれています。
これから受け口の矯正治療をお考えの方に、是非参考にしていただければと思います。
パッと読むための目次
ムーシールドとは
ムーシールドとは、「マウスピース型の受け口矯正装置」のことです。
左:ムーシールド 右:ケース
装着することで、子供のあごの成長を利用して、逆になった上下の歯の咬み合わせの関係を正常なものにします。
ムーシールドは何で出来ているの?安全?
ムーシールドは、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)というプラスティックのような硬い素材で出来ており、口に入れても安全なものです。
また、子供が飲み込める大きさではありません。
受け口(反対咬合)で使う治療器具は数種類ありますが、名前が違っても基本性能は一緒です。
ムーシールドの大きさサイズは?
ムーシールドのサイズはこんな感じです
3歳~5歳で小さい子供は、型取りが難しいので既成ムーシールドを使用する事が多く、Sサイズは3~5歳位、Mサイズは6~11歳位に適応しています。
ムーシールドの特徴
舌で下の歯が押し出されないようにし、舌の位置を「下」から「上」に変えて、上の歯を押してもらうように受け口の矯正をします。
詳しくはムーシールドのつけ方を参照してください
ムーシールドには、真ん中に舌をのせる部分があります。
その部分に舌をのせると、舌が下に行けない仕組みとなっています。
また、あごの筋力を鍛えて、その筋肉の力であごの骨の成長を抑え、口の周りの筋肉を整える働きがあります。
ムーシールドでは歯並びは治りません。
ムーシールドのメリット
ムーシールドのメリットは
●3歳から始められる
●通常の矯正より短期間ですむ(半年~1年以内に効果があり、9割が改善される)
●就寝時(家にいるときの装着)のみの使用で、治療効果を上げることが出来る。
●取り外しが簡単
●ワイヤー矯正に比べると痛みが少ない
●他の歯科矯正に比べると低価格
●手術する必要がない
小さい時期から開始でき、痛みも少なく、装着も夜だけでいいのは嬉しい点です。
ムーシールドのデメリット
ムーシールドのデメリットは
●慣れるまでが、親と子にとっては試練
●子供自身の協力が必要不可欠
●すべての受け口の症例に適応できるわけではないので、適応外の子供もいる
●成長過程でまた受け口になる可能性もある
メリットである「取り外しが簡単」な点は、子供が自分でも外せてしまうのでデメリットにもなります。
また、ムーシールドで一度受け口が治ったとしても、成長過程で戻ってしまう可能性もありますので、定期的に歯科検診を受ける必要があります。
ムーシールドでの矯正費用はいくらぐらい?
娘の通っている歯医者さんでは
装置料金:10万円+税=10万8000円です。
そこに検診が毎月1回3000円となっています。
治療に1年間かかるとすると、合計:14万4千円
治療を受ける医療機関によって料金は変わりますが、調べたところによると10万円前後の価格設定が多いようです。
ムーシールドでの治療法は、一度治したら「もう大丈夫」という人が大半とされています。
しかし、女の子は15~16歳・男の子は17~18歳まで骨が成長します。
成長の過程で、受け口に戻ってしまう可能性もありますので、その頃までは定期的に健診を続けることが理想的です。
ムーシールドがヤフオクやメルカリで安く売ってるんだけど・・・
「ムーシールド」で検索すると、なんと「ヤフオク」や「メルカリ」で販売されているんですよね。
しかも、新品が1万5千円前後の価格で・・・
先ほど、歯医者さんで頼むと、装置代金が10万円前後が平均的なお値段とお話ししました。
ヤフオク出品者のムーシールドの商品紹介欄を少し覗いてみましょう。
ムーシールドとネットで検索していただくと商品についていろいろわかりやすくでてきますので参考にしてください。
→完全に購入者任せの商品説明文
こちらは新品未使用確実正規品です。
→「確実正規品」って言いきってるけど、商品写真だけだとよくわからない
こちらの商品は箱なしです。 箱には特になにも記載ないのでご心配はいらないかと思い
ます^^ 説明書はきちんと付属しますのでご安心ください。
→新品なのに箱無し?なぜ?中国とかで作られた偽物の予感・・・
ムーシールドは、厚生労働省の認可を受けた医療器具ですので医師の診断に基づき、使用されます。
そもそも、既製品のムーシールドでも歯医者さんで、子供の口に合うようにカスタマイズしてもらわなければ、痛みが出てきたりします。
ですので、歯医者さん等の医療機関以外の場所では、いくら安くても買わない方がいいです。
販売されている物が、偽物か本物か、新品か中古かは実際確認は出来ませんが、オススメはしません。
ムーシールドでの矯正治療は医療費控除が使える
子供の場合、ムーシールドでの矯正治療費は、医療費控除の対象になります(美容矯正は除きます)。
医療費控除とは、1年間に現実に支払った治療費(他院の治療費も含む)が、10万円を超えるといくらか返ってくる制度のこと。
還付請求は確定申告の時に行い、税金の還付額は収入により異なります。
まとめ
最短で3歳から使用出来るムーシールド。
費用は家計に響くけれど、子供の為に、早くからの治療開始が望ましいとされています。
子供の未来への投資と思って費用面については、割り切りましょう。
また、ムーシールドは子供自身が簡単につけ外しが出来る為、装着を維持するには子供のやる気が重要となってきます。
実際にムーシールドを付けてみた体験談はこちらからどうぞ