真夜中、鼻詰まりがひどくて何度も目を覚ましてしまう赤ちゃん。
赤ちゃんの鼻は、粘膜が非常に敏感でなので、ほんの少しの刺激で鼻水が出やすい仕組みになっています。
鼻腔も大人に比べると小さくて狭い為、少量の鼻水でもすぐに詰まってしまいます。
また、赤ちゃんは口呼吸が苦手なので、鼻が詰まってしまうと致命的。
お腹が空いておっぱいやミルクを飲みたくても、鼻が詰まって上手に飲むことが出来ません。
そんなパパ・ママが家でも「簡単に出来る鼻詰まり緩和方法」をご紹介します。
パッと読むための目次
まずは基本の鼻詰まり対策
蒸気の力を借りる
加湿器を使って「部屋の湿度」をあげてみましょう。
湿度を上げると鼻づまりが解消しやすくなります。
加湿器が無い場合は、タオルを熱すぎないお湯につけて絞り、鼻にあててあげるだけでも解消できることがあります。
また、お風呂などの「湿気が多く暖かい場所」では鼻の中が通りやすくなります。
病院でも鼻水を吸引する前に蒸気をあてるのですが、同じような状態にするのが理想的です。
縦に抱く
寝ている状態だと、鼻がつまりやすいので、しばらく縦に優しくトントンしながら抱っこしてみましょう。
母乳を少量垂らす
母乳には炎症を抑えるなどの効果があります。
しぼったばかりの新鮮な母乳をスポイトなどで鼻に入れ、軽くもんであげると、鼻づまりが解消する場合もあります。
くしゃみをさせる
綿棒やこよりを使って鼻の入り口をくすぐり、くしゃみを誘発しましょう。
くしゃみによって、鼻詰まりが少し楽になるかもしれません。
鼻詰まりに効くツボを押してみよう
印堂(いんどう)
【場所】
眉毛と眉毛のちょうど真ん中の眉間あたり、写真で言うと青の部分にツボがあります。
【押し方】
中指または人差し指で、小さな円を描くように、20回くらい押してみてください。
気持ち強めに、鼻の方に向かって押すような感じで刺激すると効果的
鼻通(びつう)
【場所】
ぼこっと膨らんでいる小鼻の上の部分、写真で赤の場所両側にツボがあります。
【押し方】
人差し指で鼻筋に沿って上下にやや強く、50回くらいこするように刺激してみてください。
迎香(げいこう)
【場所】
鼻穴の真横部分、写真で緑の場所両側にツボがあります。
【押し方】
人差し指で小さな円を描くように、軽く20回くらい押してあげてください。
足にも鼻詰まり解消のツボがある
調べていると足にも鼻詰まり解消のツボがあったので、こちらの動画を参考に試してみて下さい
簡単に作れる「点鼻薬」を作ってみよう
鼻水の粘度が高く、上記の方法でも無理な場合は「点鼻薬」を作ってみて下さい。
●重曹:2.5g(※必須ではない)
●食塩:5g
●水:500ml
●ペットボトル
作り方は超簡単!
重曹/食塩/水をペットボトルに入れてよく混ぜるだけです。
重曹は必須ではないので、なければ食塩と水だけを混ぜた食塩水でも大丈夫です。
食塩水の理想の濃度は0.9%で、この濃度の食塩水を生理食塩水と言います。
食塩の濃度が高すぎると、粘膜への刺激が強くなってしまうので注意してください。
点鼻液には、鼻水の粘度を緩和させるだけでなく、鼻の粘膜に付着したアレルギー物質や細菌、ウィルスなどを除去する働きもあります
作成した「点鼻薬」を2,3滴鼻に差してあげると、鼻水の粘りが緩和されます。
実はこの手作り「点鼻薬」は、1ヶ月程冷蔵庫で保存ができます。
ですから、必要な分だけ小さな容器入れておくと保管しておくと、次回の鼻詰まりの時に慌てなくてすみ、使いやすくてオススメです。
「点鼻薬」の効果的な使い方
体温と同じくらいの温度にする
体温と同じ温度に温めてから、鼻に差してあげると効果的です。
人肌の「点鼻薬」は鼻に入っても痛くなく、子供も嫌がりません。
目薬のようにポツポツ点鼻をする
一度にたくさんの量の点鼻薬を差すと、鼻がツーンとしてしまうことがあります。
使用する際は目薬のようにポツポツと差すと痛みが少なくなります。
鼻に入れば効果は同じなので、自分の子供にあった差し方をしてあげてください。
しばらくすると、ネバネバだったであろう鼻水がすっと出てくると思います。
苦しそうだからといって、パパやママが直接口で吸うのは危険です。
赤ちゃんの鼻水は、95%がウイルス性のもので感染しやすいので、十分に注意してください。
また、身近にタバコを吸う人がいると、ひどくなったり長引いたりする傾向があるので注意してください。
こんな症状は近いうちに病院へ
赤ちゃんは口呼吸が苦手なため
- 授乳中に顔色が悪くなる場合
- 寝ているときに呼吸が止まることがある場合
には早めに受診してください。
また、鼻水の種類にも注意が必要です。
透明の鼻水
透明で水のような鼻水は、細菌やウイルスではなく、気温や湿度などの外部環境の変化が関係している場合がほとんどです。
透明でも、少しドロッと粘り気があるようなら、細菌やウイルスが関係しているかもしれません。
色付きの鼻水
黄色や緑色をしていたら、撃退された細菌やウイルスの死骸が含まれている可能性があります。
色付きの鼻水が出ていて、発熱もある場合は、出来るだけ早めに病院に行ってあげてください。
まとめ
つい何ヵ月か前まで、お母さんのお腹の中でゆったりと過ごしていた赤ちゃん。
外の世界に出てきて、呼吸をするようになったばかりですから、まだ鼻の粘膜が発達せず、刺激に弱いのも仕方がないことかもしれません。
家でも簡単に出来る方法をまとめたので、ぜひ参考にしてみて下さいね!