共働きで毎日とっても忙しく働くパパやママ。
と思われるかもしれませんが、家庭内に「笑い」があることは今この瞬間も、今後の将来にとっても、よい影響をもたらしてくれます。
パッと読むための目次
仕事ができる人はユーモア精神が旺盛
全ての仕事ができる人に当てはまるかどうかは分かりませんが、大抵仕事で「やり手の人」というのは、ユーモア精神に富んでいます。
例えば、重要な会議で緊張しているところに、フッと笑い話を挟んで場の雰囲気を和ませ、会議や打ち合わせを上手く進めるあのスキルです。
講演やセミナーなど、人前で話をする機会がある人は感じていると思いますが、まず最初におもしろい話をして笑ってもらえると、その後かなり話しやすくなります。
最初に、ちょっとした笑いがあることで、お互いを隔てていた心の壁が壊れて、打ち解けた気持ちになれるのだと思います。
お互いの間に壁が存在したままの状態だと、話すほうも話しにくいですし、聞くほうも変に構えてしまって、話の内容を素直に受け入れにくくなってしまいます。
塾や学校の先生もユーモアを交えて授業する人の方が分かりやすい
塾や学校の先生でも、子どもから分かりやすいと評判の先生は、ユーモア精神に富んだ先生が多い気がします。
私が高校の時の社会科の先生は、最初授業とは全く関係ないところから話をはじめて、子ども達を引き込み、いつの間にか本題の授業内容に入っている、というような人でした。
授業内容もおもしろく自然に耳に入ってくるので、そこまで勉強しなくてもテストでは毎回80点以上をキープしていました。
子どもを1日1回以上笑わせることは安心を与え、ユーモアを育てる
少したとえ話で遠回りしましたが、特に立場の上の人がユーモアと温かみのある人だと、下の立場の人は安心できて幸せな毎日を過ごすことができます。
反対に、立場の上の人がいつも仏頂面で温かみのない人だと、下の人はたまったものではありません。
子どもにとっては、パパやママである「親」がそれにあたります。
1日1回以上笑わせるって具体的にはどうすればいいの?
子どもを笑わせることを、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。
親父ギャグ、ダジャレ、変顔、タレントの物まね、おもしろダンス、替え歌、にらめっこなどなんでもいいのです。
いろいろな技やアイデアで子どもを笑わせ、そして親である自分自身もそれを楽しんでください。
子どもをやる気にさせるのにもユーモアは役立つ
子どもに何かやってほしいことがあるときも、ユーモアを交えて言うようにしてみてください。
例えば、子どもに準備させるときに
「10秒でできたら天才。20秒なら凡才。30秒ならチンゲンサイ。チンゲンサイなら食べちゃう。用意、ドン。1、2、3……」30秒たっても動かなかったらお仕置きとして、食べるのに見立ててくすぐりの刑。
普通の親だったら、「早く準備しなきゃダメでしょ」などと叱ってしまいそうな場面ですが、ユーモアを取り入れたこの方法だと楽しく進めることができます。
怒ったり叱ったりして子どもを動かすと、お互いが嫌な気分になったり、怒られたことをズルズル引きずって暗い気分のまま園や学校に行ったりするので、友達とのトラブルを引き起こしたり、授業に集中できなかったりなどということになりがちです。
ユーモアを持って子どもに接している親って、実はごく少数
それは多くの親たちが、子どもに対してユーモア精神を発揮する必要などないと無意識に感じてしまっているからです。
そもそもユーモアは、相手を1人の人間としてリスペクトする気持ちがあってはじめて生まれてくるものです。
リスペクトしていない相手、自分より下に見ている相手、侮っている相手に対して、ユーモア精神を発揮する必要など本来はないのです。
そして、ほとんどの大人は子どもをリスペクトしていません。
- 子どもは未熟な存在
- 世間や人生の事を何も知らない
- 親に叱られてしつけられるべき
- 毎日ガミガミ怒られても出来るようにならないし、どうしようもない愚か者
- 親の方が絶対的に偉い存在で、子どもは半人前
愛情とは別に、ほとんどの人が無意識に上記のように感じてしまっているので、子どもをリスペクトする気持ちというものが、生まれてきません。
まずは子どもを認め「リスペクト」することから始めてみよう
子どもも大人と変わらない1人の人間です。
やることは幼いかもしれませんが、無限の可能性に満ちあふれています。
この可能性の目を潰さない、将来仕事のできる人間に育てるには、子どもをリスペクトしユーモアをもって接することが大切です。
家庭内がユーモアであふれていると、毎日安らかな気持ちで過ごせて情緒が安定した子になります。
親が自分を大切に思ってくれていることがわかり、親の愛情を実感できます。
それによって、自分の存在を肯定する気持ち=自己肯定感が育ちます。
自己肯定感が育つと、新しいことに積極的にチャレンジする勇気も出ますし、困難なときにも踏ん張りがきくようになります。
また、自分の心が満たされているので、兄弟や友達にも優しくなれます。
子どもを笑わせることは、親にとってもよいことがある
子どもを笑わせることは、子どもだけでなく親にとってもいい影響を与えます。
- 笑って楽しく過ごすことで、自分の気持ちも明るくなり毎日に幸福感を感じることができる
- 親子関係がよくなって、一生涯にわたってよい関係を保てる可能性が高まる
- 子どもと笑いあうことで、仕事のストレスが吹っ飛ぶ
- 自分自身のユーモア精神が養われるので、仕事でも役立つスキルになる
などなど。
なにより、笑って過ごすことが多くなると、身体の免疫力が高まり健康的に過ごすことができます。
まとめ
仕事から帰ってきて、子どもに構っている時間もそんなに無いかもしれませんが、1日1回笑わせることを目標に今日から始めてみませんか?
家庭内にユーモアな笑いがあるという事は、将来の子どもの「自己肯定感」を育てることにもつながりますし、自分自身が社会でより円滑にコミュニケーションをとれるようにもなります。