自然分娩に比べて帝王切開での出産は、産後「体型が戻りにくい」とされています。
私も1人目を自然分娩、2人目を帝王切開で出産しましたが、産後の体型戻りは全然違いました。
1人目の時、授乳期間中はどれだけ食べても体重は増えないし、体型も勝手に元に戻っていきました。
2人目出産後も同じ様な生活をしていましたが、全然体型が戻らない。
一人目のお世話もあって、体は動かしているはずなのに体型が戻らない。
でも帝王切開の場合、お腹を切開していることもあり、運動をするにも勇気がいりますよね。
●帝王切開後はいつから産後ダイエットをしてもいいのか
●産後ダイエットの注意点
●帝王切開ママにオススメの産後ダイエット
パッと読むための目次
なぜ自然分娩に比べて帝王切開出産は体型が戻りにくいの?
自然分娩(経腟分娩)の場合、骨盤が大きく開いて赤ちゃんが出てきます。
その時の衝撃で脳が「赤ちゃんを産んだ」と認識して骨盤が元に戻ったりして、産後の体を作っていきます。
ところが帝王切開の場合、その衝撃がありません。
出産時の脳への刺激が少ない為、脳が「赤ちゃんを産んだ」ことを認識しずらいのです。
ですから、脳がまだ「妊娠中」と勘違いし、黄体ホルモン(脂肪を溜め込む働きをする)を出し続ける為、産後も太りやすい状態が続いてしまいます。
いつから産後ダイエットってOKなの?
帝王切開は、自然分娩に比べると産後の回復が遅い事が多いです。
自然分娩の場合、産後の回復が順調であれば1ヵ月くらいから産後ダイエットを開始できます。
しかし、帝王切開の場合、産後ダイエットをする時期の目安は産後2~3ヶ月後といわれています。
ですから、産後2~3ヶ月を過ぎるまでは、骨盤を優しく引き締めたり、傷口の広がりもケアしたりできる産褥ニッパーやサポーターなどの活用がオススメです。
傷口に触れたり擦れたりするほどの、強力な産後ニッパーやサポーターを使用すると、傷口の回復が遅れる可能性があるので注意してください。
帝王切開の場合のダイエットは注意が必要
帝王切開の場合、すぐに腹筋などを使うダイエットがおすすめできません。
帝王切開での手術後は、しばらくはお腹に力を入れると痛いので、無意識に腹筋を使わないようセーブしながら行動していることが多くあります。
ですから、いきなり腹筋を使ったハードな鍛え方をすると、子宮脱の恐れもあるので気を付けましょう。
ですから、腹筋をあまり使うことのできない時期は、骨盤を整えることを優先しましょう。
骨盤を整えることは、自然分娩の場合だけと思われがちですが、帝王切開の場合でも骨盤は歪みます。
骨盤の歪みや開きを放っておくと、代謝が悪くなり、むくみやすくなったり、内蔵が歪んだ骨盤に下がってきて、ぽっこりお腹になったりしてしまいますので、骨盤を整えることを意識しましょう。
帝王切開の場合、まずどんな産後ダイエットから始めればいいの?
まずはバランスの良い食事から
バランスのとれた食事は、帝王切開でも体に無理なく始めることができます。
和食を中心とし、ヘルシーで低カロリーなものを摂るよう心がけましょう。
●栄養面だけではなく、産後の便秘改善にも役立つ
●和食中心にすると乳腺炎になりにくく、母乳育児がスムーズ
●出汁の効いた味付けにするとむくみ防止になる
極端な食事制限はストレスをため、暴飲暴食へ繋がってしまいますので、適度にコントロールしてくださいね。
産褥体操
産褥(さんじょく)体操とは、産後すぐから始められる体操です。
ですが、帝王切開の場合は傷がありますので、無理のない範囲で産後2~3ヶ月くらいを目安に行いましょう。
・悪露の排出、子宮の収縮を促す
・骨盤周りの緩んだ筋肉を引き締める
・血行が良くなり代謝が上がる
・リラックス効果がある
ウォーキング
ずっと家にこもっていると、ストレスも溜まりますよね。
自分のダイエットにもなりますし、赤ちゃんも寝つきが良くなったり、免疫力が高まるので一石二鳥です。
最初から長距離歩こうとせず、最初は「家の周りをぐるっと一周」ぐらいから始めてもいいと思いますよ。
まとめ
帝王切開の産後は、何もしないと本当に体型が元に戻りません。
産後6ヶ月くらいまでは痩せやすい時期といわれているので、傷口と体力の回復を最優先に無理のない範囲でダイエットを始めましょう。
一人では続けられないという人は、子連れで行ける産後ヨガ・ピラティスなども最近は増えてきているので、気分転換を含め、近所のスタジオや教室を探してみるのもおすすめですよ。