子どもを学校に行かせるようになると気になるのが「成績」ですよね。
つい「勉強しなさい」「宿題は終わったの?」と追い立ててしまい気味です。
でも、そんな言葉をかけるより効果のある「成績を上げる方法」があるのはご存知ですか?
それは「朝ごはんを毎日食べる」ことです。
パッと読むための目次
朝食抜きと朝食ありの違い
文部化科学省が行った調査でも、朝食抜きと朝食ありで成績に違いが出ることが分かっています。
またイギリスのカーディフ大学をはじめ、数々の研究機関でも立証されています。
そもそもなぜ「朝食をとること」が子どもの成績アップに繋がるのでしょうか。
私たちの体は摂取したエネルギー(ブドウ糖)を、ある程度体に貯めておくことが出来ます。
余ったブドウ糖は脂肪として蓄積され、必要となった時に使うことが出来ます。
しかし、脳にはそのような機能はありません。
そのため、脳は血液中から「常にブドウ糖を取り入れる必要」があります。
特に成長期の子どもの脳は、大人の2倍ブドウ糖が必要となります。
つまり朝食を抜くことで大人より脳に大ダメージとなります。
ですから、ダメージを防ぐ為に、以下の事をし続ける必要があります。
●脳が活動するために必要なブドウ糖を補給
●次の食事(昼食)までブドウ糖を補給
具体的な朝食例
では、どんな朝ごはんが効果的なのでしょうか。
朝食例1:菓子パン
まず、「脳に十分なブドウ糖を補給する」という点で考えると、血糖値の高いごはんが効果的です。
代表的なものでいうと「菓子パン」ということになりますが、ここで注意しなければならないのが、
「次の食事までブドウ糖を補給し続けなければならない点」
です。
つまり、血糖値の高い「菓子パン」で朝急激に脳に栄養を送っても、昼ご飯までには尽きてしまいます。
ですので「長時間じわじわと血糖値が保たれるごはん」にする必要があります。
ただし、忙しい朝などは、朝食を食べさせないよりは食べた方が脳にいいので、菓子パンでも食べていってもらいましょう。
朝食例2:精白米/食パン
砂糖を大量に使用している「菓子パン」よりはいいと言えます。
もし時間があってプラスアルファできるなら、お味噌汁やスープ、卵や肉、魚などのタンパク質の食材を付けてあげるといいでしょう。
食パンの場合はチーズをのせて焼くだけでも、後々大きな違いとなって表れてきます。
また、一番良いのは玄米・五穀米・全粒粉のパン・ライ麦パンと言われています。
毎日用意するのはしんどいと感じるなら、週末など余裕があればこれらを取り入れてみるものいいかもしれません。
まずは難しく考えずに、「朝食を食べない」「菓子パンだけの朝食を極力避ける」という2つを頑張ってみましょう。
次のステップとして「おかずを1品つける」「週末は五穀米にしてみる」など徐々にステップアップしていきましょう。
ブドウ糖を2倍も使う子どもの脳の成長を支えるのは、この時期の親の生活習慣を整えるといった頑張りにかかっています。
朝食に少し工夫をするだけで、子どもの脳を常に良い状態にしておく事ができるので、是非「朝食」を習慣に取り入れてみてくださいね。