育児

子どもの「前向き思考」を育てる方法

今、多くの会社で求められている「前向き思考」=「チャレンジ精神」

できれば子どもの時から育てていきたい能力ですよね。

しかし、世界に比べると日本の子ども達は「前向き思考」が低いという統計が出ています。(「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」平成25年度)

現実問題、自分に対して自信を持てず(自信を持つ勇気もなく)ただ漫然と日々を過ごす子どもが多くいるのが現状です。

この「前向き思考」を育てておくと、将来的に少々難易度の高い仕事でも「やればできる」と挑戦的な行動をとります。

そのため周りとの関係性も良好となりフィードバックが受けやすく、仕事の壁を乗り越えやすくなります。

これからの時代を賢く生き抜く力をつけるために必要な「前向き思考」

ぽとほたる
ぽとほたる
そんな重要な能力どうやったら育つの?

無意識的に「あなたはダメ人間」と思わせていませんか!?

親から子どもへのうっかり「誤った声かけ」をしていませんか?

例えば、小学生の子どもが、テストで90点をとりました。

ぽとほたる
ぽとほたる
こんな時どんな声かけをしてる?
頑張ったね!もう少しで100点とれたね
ぽとほたる
ぽとほたる
このような声かけ、実はNGです

え?なぜ?と思われた方、実は・・・

この声かけの問題点は「もう少しで」という部分にあります。

正解した90点の部分ではなく、出来なかった「10点の部分」に注目しています

小学校に入ったばかりの子どもの場合、これは衝撃的な事です。

なぜなら、幼稚園や保育園では「上手に絵が描けた」「元気に体操できた」「太鼓をリズムよく叩けた」と基本的に何をしてもハナマルの世界でした。

しかし、小学生になったとたん「100点満点の世界」でマイナス面を指摘されるようになるのです。

つまり100点ではないかぎり、毎回「できなかったこと」に注目されてしまうのです。

また、日常生活においても「片付けなさい」「早くしなさい」「宿題しなさい」と子どもたちは「できないこと」ばかりを指摘され続けています。

こういった声かけが「自分はダメ人間」というレッテルを気付かないうちに子どもに貼ってしまっているのです。

九九が少し覚えられないだけで「私は算数が不得意だから」

テストで難しい問題があると「それは習っていないから」

ぽとほたる
ぽとほたる
両方の言い訳には「=私は悪くないよ」という親のマイナスの評価から逃れて傷つかない様にするための、子どもなりの必死の抵抗が。。。

「前向き思考」に育てるプラスの声かけ

では、どのような声かけをすればいいのでしょうか。

まず、子どもの「できたこと」に目を向けるようにしましょう。

子どもが90点のテストを持って帰ってきたら、

「すごい!宿題頑張ってたもんね」

と、結果ではなく勉強した「過程」を褒めてみてください。

それが例え20点でも、「20点とれたね」と言いつつ、点数のほかに良いところがないか探してみましょう。

「字を綺麗にかけている」

「文章問題が解けている」

「一生懸命計算した跡が残っている」

など、他にも褒めるべき点はあると思います。

そうして子どもの「できた部分」に注目して褒めてあげてください。

また、普段の生活の中でも

あなたのお陰/感謝
 「○○が手伝ってくれたお陰で助かった、ありがとう」

驚きと承認
 「すごい!もうそんな事分かるんだ、ママは知らなかったよ」

もともとスゴイを感じさせる
 「さすが、○○は平仮名もすぐ覚えられたし、計算も早いねー」

上記のような「声かけ」は効果的です。子どもの「できたこと」を徹底して認めていくことで「自分は日々成長している」「自分はできる!」と実感でき、自分を認めるという「前向き思考」が育ちます。

「いいね~」「すごいね!」「よくできるね!」と感心した言葉で簡潔に表現するのがポイントです。

ぽとほたる
ぽとほたる
上から目線の言葉はNG。親子といえども、上から目線の言葉は、プラスの言葉であっても子どもは素直に受け取れませんので、注意してください

日々の出来事を語り合う

保育園、幼稚園、小学校から帰ってきたら、「今日はどんな事をしたの?」と子どもに話しかけている方は多いと思います。

そこに少し工夫をしてみてください。

「今日のいい出来事は?」

「今日の悪い出来事は?」

この2点を聞いてみてください。

大した事ではなく、少しでも子どもが「よかった」と感じる出来事なら何でも構いません。

「綺麗な花を見つけた」

「給食で好物がでた」

「先生に褒められた」

「友達とたくさんお話ができた」

「早起きができた」

「天気が晴れて外で遊べた」

などいくらでも出てくると思います。

ここでのポイントは「悪い出来事」から話してもらうことです。

「良い出来事」だけだとつらい目に遭っても「良くしなければ」という意識が働いてしまう可能性がありますし、「悪い出来事」ではなく「良い出来事」で終わることで意識が前向きに向くようになります。

ぽとほたる
ぽとほたる
悪い出来事を日常の会話に取り入れることによって、「いじめ遭っていないかどうか」「子どもの内なる悩み」に早期で気付くことができるというメリットがあります。

中学生など子どもが大きくなると、子ども自身この取り組みを「バカバカしい」と思うようになるかもしれませんが、実はこの方法、企業でも取り入れているものなのです。

この取り組みにとって、社員は「良い出来事探し」をするので、社内の雰囲気がよくなり、結果的に業績にも良い影響を与えていきます。

ですので、出来る限り続けていくことをオススメします。

「HOW」を習慣にする

「テストの点数が悪かった」

「友達と喧嘩した」

何かしら子どもに問題が発生したら、一般的には怒るか、

「なぜそんなことをするの?」

「この点数はどうしたの?」

などと原因を追求します。

しかし、それでは何の改善にもつながっていません。

感情をぶちまけることで親のストレス発散をしているだけで、事態は何も変わっていません。

むしろ怒られたというつらい状況で終わったことで、子どもはマイナスの感情を抱え、後ろ向きの気持ちになります。

そこで「HOW」=「じゃぁ、どうしたらいい?」の登場です。

テストの点数が悪かった
じゃぁ、どうしたらいいと思う?

を使うと、この瞬間から「思考が前向き」になったのに気づきませんか?

頭ごなしに怒るのではなく、「HOW」を使って、子どもと一緒に未来に向けての「解決策」を模索してみましょう。

前述にもありましたが、日本の子ども達は世界の子どもと比べると「前向き思考」が低いです。

しかも、小学校→中学校→高校→大学になるにつれどんどん下がっていく傾向にあります。

「マイナス思考」も危険回避など、時には役に立ちますが、現状の社会人となって求められる能力は「前向き思考」です。

ぽとほたる
ぽとほたる
「自分は大切で価値のある存在」自分自身をしっかり認めて自信をもって前に進んでいけるように、背中を押してあげたいものですね

 

 

あわせて読みたい