子どもを叱って伸ばしたいという親より、ほめて伸ばしたいと思うママやパパが多いと思います。
しかし、どうしてもほめる回数より叱る回数のほうが、多くなりがちではありませんか?
今回はそんな思いを持っている、パパやママへ褒めるを習慣化する方法をご紹介します。
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決意はある、だが続かない・・・
例えば、運動を毎日する、読書を毎日するなど決意しても悲しいことに、ほとんどの場合それが続かないのが現実です。
特にこどもの場合は続かないことが多いです。
なぜなら大人のように自ら必要性を感じて決意するのではなく、親に言われて決意することがほとんどだからです。
そこで大事になってくるのが親の上手な声掛けと見届けです。これが続けば子どもも続けることができ、続かなくなると子どもも続けられなくなります。
例えば、親子で相談して、子どものお手伝いとして「毎朝6時30に掃除をする」と決めたとします。
やり始めは子どもも張り切って頑張りますし、親もちゃんとほめます。
ところがしばらくすると、子どもは忘れたり、あるいは覚えていてもサボったりするようになります。同じように親も声掛けや見届けを忘れ始めます。
やがて親子共々すっかり忘れたまま何日か過ぎ、ある日突然親のほうが先に思い出し、「ちゃんとやらなきゃダメでしょ!」と叱ることになります。
このような失敗パターンがほとんどです。
子どもにとって、自分が継続できたということ自体がとてつもなく大きな自信になります。ですから子どもに決意させる場合、親にはそれが絶対に継続できるように声掛けと見届けでサポートし続ける責任が生じます。
親が声掛けと見届けを継続する決意をしないまま、子どもに決意させるのは、わざわざ叱るネタを増やして、子どもに自信を無くさせるための落とし穴を作っているようなものです。
また、「ほめる」にも「しかる」にも「即時」にすることが大切です。
教育心理学の用語として「即時確認の原理」というものがあり、人は誰でもやったことがすぐに認められると嬉しいものです。
なぜならやった本人の意識がそこにあるからです。
時間が経って本人の意識がもう別のところにいってしまっているときにほめられても、それほど嬉しく感じられません。
例えば、朝お手伝いをして何時間も経ってからほめられても、もうその時には大好きなアニメに夢中になっていたりするわけで、それほど嬉しくなくなってしまうものです。
しかる場合も、子どもが忘れたりサボったりしたときに、すぐに声をかける事が大切です。
1週間も2週間も経ってから、ずっとやっていなかったことに気づくと、親のほうも感情的になって叱りつけたくなります。
その都度、こまめに見届けて注意したりほめたりしていれば、感情的にしかる必要などなくなります。
ITツールの活用で「継続」を可能にする
現代の日本の親はみんな忙しいですので、声掛けと見届けが継続できる人はなかなか少ないのが現状です。
そこでお勧めしたいのが「ITツール」の活用です。日ごろから仕事やプライベートのスケジュール・タスク管理で使っているものが、家庭でも実は大きな力を発揮します。
例えばiPhoneを使っている人ですと、標準搭載されている「リマインダー」というアプリを活用してみてください。
リマインダーに「掃除の見届け」と書き、毎朝6時30分にアラームが鳴るようにセットします。
毎朝それが鳴ったら、子どもの仕事を見届け、できていたら「きれいになったよ、ありがとう!」とほめます。
子どもがもし忘れてしまったら、「掃除頑張ってね」と声掛けをし、それでできたら「ありがとう」とほめます。
リマインダーは毎日同じ時刻にアラームがなるように設定できるので、非常に便利です。
人間は忘れても機械は忘れませんので、一度セットしておけば、毎日同じ時間に自分がやるべきことを教えてくれます。
また細かい設定も可能で、同じ時刻に1日おき(2日に1回)とか2日おき(3日に1回)などの設定もできます。
曜日を指定することも可能ですので、毎週月曜日のこの時間に鳴らすなどの設定もできます。
さらに、場所の指定も可能ですので、保育園についてら鳴るようにすることもできます。
このほかにも手帳アプリ、カレンダーアプリ、スケジュールアプリなどの無料アプリもたくさんあります。
ぜひ自分に合ったアプリを子どもを伸ばすためにも使ってみてはいかがでしょうか。
さらに、活用の幅を広げると、親子だけでなくあらゆる人間関係をよくするためにアラームを使用することもできます。
例えば
・主婦の場合・・・毎日○○時に姑さんにねぎらいの一言を贈る
・夫から妻へ・・・毎日○○時に感謝とねぎらいの言葉を贈る/毎週金曜日にケーキを買って帰る
・会社で・・・毎日○○時に上司にお世辞を一言/毎日○○時に部下をほめる
また、自分自身の努力継続のためにも
・○○時に腹筋とスクワットをする
・〇〇時から5分間は片付けタイム
など、活用の幅はたくさんあります。是非ITツールを使って「継続」をしてみてくださいね。