子どもの勉強方法についてコツコツ努力させれば成績も上がると考えている方が
多いのではないでしょうか。でもよく考えてみてください。
コツコツ努力をして報われるのであれば、あなたの周りで努力をしてる人はみんな報われて成功していないとおかしいですからね。
ではコツコツと勉強を頑張っても成果がなかなか出ない原因は何でしょうか。
1.頑張る部分を間違えている
例えば、テストでよく出る問題とあまり出ない問題があるとします。
もちろん、あまり出ない問題の方を勉強したとしても点数にはつながりません。
つまり、点数につながる部分から勉強していかないといけないということです。
コツコツ努力する子どもの典型として、勉強時間が多い事に満足して、テストでよく出る問題とあまり出ない問題の区別がついていないということがよくあります。
ですので、一度頻出順に整理し、勉強の強弱部分を炙り出し明確にしましょう。
2.実は集中している時間は少ない
親からみて机に座って勉強一生懸命勉強していると感じていても、実際は60分のうち半分くらいの時間はぼーっとしていたり、携帯をいじっていたりすることがあります。
この様な場合は集中できる時間を計測して、その時間内で出来る勉強内容を組み立てましょう。
例えば15分間集中できるのであれば、タイマーをセットして15分間勉強後休憩を5分といった形で、進めていくといいでしょう。
このように終わりの時間を明確にすることで、子どもはその時間内にやろうという気持ちになります。
3.勉強方法を間違えている
根本的に勉強方法を間違えていると、いくら努力しても成果にはつながりません。
以上3つの頑張ってもなかなか成果が出ない理由をお話しました。
しかし上記3つの事が出来ているのに伸び悩んでいるという方には、以下の点を気を付けてみてください。
2つの「頑張る」方法がある
一般的に「頑張る=苦しいこと、辛いこと」と考えるのが多いのではないでしょうか。
このタイプの「頑張る」道のりは厳しく辛いので、少し油断すると挫折するきっかけとなる可能性があります。
もちろん、この方法でも成績はある程度あがりますが、できれば避けて通りたい道です。
「頑張るとはそういうこと!その道を避けるなんて甘い」と考える人もいますが本当にそのような精神論でのやり方は効果的なのでしょうか。
結論から言うと、苦しみを伴うやり方では「ある程度」までしか成果がでません。
では、頑張らずに「怠ければいい」のかと言うと、そうではありません。
「楽しみながら頑張る」が効果的です。
勉強ができる子どもの頭の中まで覗くことが出来ないので、端から見ていると「(苦しみを伴いながら)頑張っている」としか見えませんが、内面は外から見るとは全く異なっている事を知っていましたか?
例えば国語の場合、自分の友達に登場人物を重ね合わせて「友達だったらこうするだろうな」と想像し「楽しみながら」文章を読む。
世界史ならば、この人物は「知り合いによく似ている」と身近な人に置き換える事で、リアル感を持って歴史上の人物の名前を「楽しみながら」覚える。
このように単に文章を読んで問題を解くのではなく、自分の知っている現象と文章を重ね合わせて内容面に入り込み問題を解いているのです。
ですから、「ただ頑張ればいい」という事ではなく、どうすれば「楽しみながら頑張る」ことが出来るかを考え実行することが重要です。
この方法を子どもの時から実行出来れば、将来的に大きな財産になることでしょう。