赤ちゃんや子どもの能力については現在の研究でも分かっていないことが非常に多いとされています。
しかし、近年「間違った常識」にとらわれてしまう親が少なくありません。
それでは、どのような能力があるか見てみましょう。
習い事、早い時期からやるは間違い?
人間の大脳皮質には視覚、聴覚、言語能力、運動能力、知的(知性)コントロールなど各機能をつかさどる「領域」が存在します。
この「領域」それぞれに「スポンジが水を吸収するように能力を獲得していく時期がある」のはご存知でしょうか。
この時期を昔は「臨界期」と呼んでいましたが、最近では「感受性期」という呼び方が定着してきています。
この「感受性期」で赤ちゃん・子どもの能力の引き出し方について誤解をしてしまっているパパ・ママが少なからずいます。
例えば、
●「視覚」の「感受性期」が「0~2歳」だから早くから絵を描かせる
●「言語能力」の「感受性期」は「0歳」からだから語学はなるべく早く習わせるほうがいい
というものです。
小さい頃から様々な「習い事」に通わせすぎて子どもが疲れてしまうということが実際に起こってきています。
しかし、最近の研究によれば「感受性期」は「この時期を逃すと遅すぎる」というものではなく「ある能力を伸ばすための感受性が増している時期」と考えられています。つまりあくまでも「敏感期」なのです。
また、「感受性期=敏感期」には”個人差”があるうえ、脳のネットワークはいくつになっても発達していくものとされています。
赤ちゃん・子どもの「能力」を正しく「引き出す」には、手あたり次第に習い事を詰め込むのではなく、むしろ「ストレスを与えず楽しみながら習い事を体験させること」が重要です。