育児

赤ちゃんが出来たら知っておきたいお祝い事【基本の7選】

赤ちゃんにとっては一生に1度のお祝い事。

忘れずにきちんとしてあげたいですよね。

先祖代々昔から受け継がれてきた「赤ちゃんのお祝い事」には、赤ちゃんが社会の一員として認められていくうえで、大切にしたい考え方が込められています。

この記事では、7つの基本のお祝い事についてご紹介します。

また、2019年の「お祝い事に最適な日」はこちらをご覧ください

https://potohotaru.com/wisdom/tyouzetukitijiyu-2019.html

帯祝い(安産祈願)

妊娠5ヵ月目の「戌(いぬ)の日」に、妊婦さんに腹帯を巻き、無事な出産を祈る行事です。

一般的に妊娠5ヵ月目の戌の日に腹帯(岩田帯)をお腹に巻くと安産が約束されると言われています。

たくさん子を産みお産の軽い犬にあやかり、また犬は神の使者と考えられていたため、戌の日に安産祈願を行うようになったそうです。

また帯を結ぶことで赤ちゃんの霊魂を母体にしっかり固定するという意味合いもあるそうです。

この日は、妊婦さんの実家から腹帯とともに米、小豆などが届けられ、産婆に腹帯を巻いてもらい、仲人や近親者を招き、料理を振舞ったとされています。

命名(お七屋・おしちや)

出産後7日目を「お七屋・おしちや」と呼び、生後7日目を祝い、子どもに名前をつけ、社会の一員になったことを認めてもらう儀式です。

命名した人が「命名書」を書き、神棚や床の間に飾ります。命名書には神々に赤ちゃんの存在を示し、神の加護を願う意味合いも込められています。

命名書は床上げ(出産後約3~4週間)が過ぎるころまで飾り、へその緒などと一緒に大切に保管しましょう。

初宮参り(お宮参り)

出産後、赤ちゃんが初めて神社(産土神・うぶすながみ)に参拝し、子どもの健やかな成長と健康を神様に祈願する行事です。

男児は誕生後31日目、女児は33日目に詣るのが一般的で、この時期は母子の産の忌明け(いみあけ)の時期であるともいわれています。

赤ちゃんを父方の祖母が連れて詣るのが古いしきたりですが、現在は両親両家の祖父母など誰が一緒に参拝しても問題ありません。

お食い初め

生後100日目ごろに赤ちゃんを初めて本膳(一汁三菜)につかせ、赤飯を一粒、または菜を少しだけ箸につけ、食べさせる真似事をする儀式です。

その子が一生食べものに困らないようにという願いを込めた内祝いです。

本膳の食器は塗りのお椀と皿で、正式には、一汁三菜を基本として、尾頭付きの焼き物、なます煮しめ、赤飯、香の物にお吸い物を添えます。

食べさせるマネをする役は、長寿にあやかり親戚の中で最年長の方にお願いするのがよいでしょう。

離乳食が始まる時期でもあるので、おかゆなど赤ちゃんが食べられるものを膳に並べるのも手です。

初正月・初節供(はつぜっく)

「初正月」とは、産まれて初めて迎えるお正月のことです。

大みそかのことを「歳取り」というように昔は人が年を取るのは大晦日でした。

初正月は初めての年取りであり、数え年2歳のお祝いです。

男の子には破魔弓や凧、女の子には羽子板や日本人形などが贈られます。

一方初めて迎える節句を「初節句」といいます。

男の子は5月5日の「端午の節句」に鯉のぼりや鎧兜などを飾り、ちまきや柏餅を用意します。

女の子は3月3日の「桃の節句」に雛人形を飾り、ハマグリのお吸物、ちらし寿司、ひなあられなどをいただいてお祝いします。

雛人形や鎧兜などは、災厄を除いて無事な成長を願う意味があるとされています。

初誕生

赤ちゃんが1歳まで無事成長したことを祝い、これからのさらなる健やかな成長を祈る行事です。

「誕生餅」と呼ばれる一升のもち米でついた丸餅を背負わせて歩かせたり、餅踏みといって大きな鏡餅を踏ませたりします。

二足歩行をはじめ、より人らしくなる時期で、新たな一歩を祝う儀式であるといえるでしょう。

七五三

「しちごさん」とは7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う行事で、神社・寺などで「七五三詣で」を行い報告、無事成長したことを感謝し、今後の幸福と長寿を祈念します。

もともと旧暦の数え年で祝うのが伝統ですが、今では満年齢で祝うケースが一般的です。

11月15日祝うようになったのは、旧暦の15日が二十八宿の「鬼宿日」にあたり、婚礼以外は何事も吉とされる、また霜月祭りの日など諸説あるようです。

現在ではこの日にこだわらず、11月15日前後の祝日な都合の良い日に行われています。

「七五三」には、親が子に健康と長寿の願いを込めた「千歳飴(ちとせあめ)」を食べる風習が残っています。

以上、お祝い事のまとめでした。

安産や赤ちゃんの健やかな成長、さらには家族の幸せを祈り願うには、家族みんなで「神社」や「お寺」にお参りをしてみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい