帝王切開の手術が人生で初の大きな手術という方も多いはずです。
私も生まれて初めての手術で、しかも自然分娩を予定していたのが緊急帝王切開になり、右も左も分からないまま手術室に運ばれたので、もう色々不安過ぎて泣きそうでした。
パッと読むための目次
帝王切開中のおしっこは全然問題ない
まず、小さい方の「尿」のお話から。
帝王切開の場合、手術前に「尿カテーテル」という管を尿道に挿入され、直接尿がタンクに溜まるようにしてくれます。
まぁ、この尿カテーテルの挿入が結構痛いのですが、その話はコチラで
尿をしたいという感覚、尿が出ているという感覚は全く分かりませんので、手術中におしっこに対しの不安と言うものは全くありませんでした。
まぁ、感じていないだけで、尿タンクにおしっこは溜まっているので、厳密にいうと手術中は垂れ流し状態ということになりますね。
尿カテーテルは帝王切開術後、絶対安静期間つけることになる
帝王切開の術後、絶対安静の期間(術後1日間程)が終わるまで尿カテーテルはついています。
トイレに行かなくてラッキーである反面、何かが常に尿道に入っている
という違和感は、麻酔が効いていないとき以外ずっとあります。
尿カテーテルをとった後は、トイレまで「強制歩行訓練」となりますので、覚悟が必要です。
帝王切開中の便意は?
では、「大」のほうはどうするのかって話ですよね。
手術中、お尻の穴に栓をする?ってことはありません。
極力便意をなくす方向で処置される
予定帝王切開の人は、前日に浣腸をしたり、絶食したりして、極力お腹の中をからっぽにします。
帝王切開の手術的にも、便が腸を膨らます原因となるため、邪魔になる可能性があります。
また、万が一手術中に腸を傷付けることがあった場合に、傷口から感染してしまいます。
緊急帝王切開の場合、前日浣腸や絶食という処置はしませんが、手術麻酔をすると胸から下の感覚がスゥーっと失われるため、手術中にお腹が痛い/便が出そうなどの意識を感じることはまずありません。
ちなみに、絶対安静の期間(術後1日)に便意をもよおしてしまった場合は、ベッドの上ですることになります。
帝王切開術後の排便やおならはとっても大事
帝王切開術後の便はとても重要視されています。
毎回、看護師さんに
と聞かれていました。
帝王切開手術をした際、腸が捻じれて腸閉塞や壊死が起こる可能性が0ではないので、正常に動いているか確認するため
おならや便が出ないと、食事を再開してもらえなかったりする産婦人科もあります。
帝王切開術後すぐに便って、腹筋痛くないの?
帝王切開術後は、お腹を切られて腹筋に力を入れることが困難なため、便を柔らかくする薬が処方されます。
そのお陰で、術後3日目にでた大量の便は、そんなに力を加えることなくスルスルと出てくれました。
帝王切開後便意を感じたら気を付けたいこと
便を出すときは、薬のお陰でそこまで痛くないことはお伝えしましたが、それよりも気を付けなければいけない事があります。
それは、トイレとの距離。
帝王切開後、歩行のたびにお腹の傷が最大限痛むので、便意を感じて普通なら1分で行けるトイレとの距離でも、5分くらいかかります。
あ、出そう!と思ったら早めからトイレに立つことをオススメします。
まとめ
便や尿は人間の生理現象なので我慢はできませんよね。
帝王切開の手術中は、どちらもほぼ感じませんので安心してくださいね。
問題は、術後すぐの便。
本来は、2~3日以降が便の出る目安ですが、絶対安静の期間(術後1日)にもよおした場合は、ベッドの上で処理してもらう形になります。
術後しばらくは、お腹の痛みと子宮収縮の痛みのことしか考えられなくなるので、稀にしかおこりませんが、手伝ってくれる方もプロですので、流れに身を任せましょう。
本文にも書きましたが、排便は術後とても大切な行為です。
決して我慢はしないよう心がけましょう。