この記事では、「妊娠が分かったら、まず何をすればいいのか」を実際の経験をふまえて、分かりやすく解説しています。
妊娠が分かる妊娠初期は、お腹の赤ちゃんも小さく、まだ実感がわかないママも多いと思います。
でも、これからの妊婦生活をスムーズにおくるために、妊娠初期からしておきたい準備があります。
パッと読むための目次
1.栄養を意識した食生活
妊娠したらまず意識してほしいのが、日々の「食生活」です。
おなかにいる赤ちゃんは、ママから栄養をもらって育つので、妊娠前よりも多くの栄養が必要になります。
5大栄養素をバランスよくとる
タンパク質
ママへの効果 | 子宮や乳房、胎盤の成長に必要不可欠 |
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赤ちゃんへの効果 | 筋肉や皮膚、骨など体の基礎を作る |
【タンパク質が多い食品】・・・ゆで卵・ゆでたササミ・しらす干しなど
鉄
ママへの効果 | 赤血球を増やす元となり、貧血予防にもなる |
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赤ちゃんへの効果 | ママの赤血球から運ばれた、栄養を受け取って成長 |
【鉄が多い食品】・・・茹でた小松菜・あさり・レバーなど
カルシウム
ママへの効果 | 神経機能を調整し、ママのイライラを軽減する |
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赤ちゃんへの効果 | 歯や骨、筋肉の形成を助ける働きがある |
【カルシウムが多い食品】・・・煮干し・干しサクラエビ・いわしなど
葉酸
ママへの効果 | 貧血を防ぎ、疲労回復や精神安定の働きがある |
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赤ちゃんへの効果 | 成長を促し、脳や神経系の障害リスクを軽減する |
【葉酸が多い食品】・・・ゆでた枝豆・ゆでたブロッコリー・ゆでたほうれん草など
食物繊維
ママへの効果 | 妊娠中なりすい便秘予防 |
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赤ちゃんへの効果 | ママの良好な腸内環境を引継ぎ、免疫力がUPする |
【食物繊維質が多い食品】・・・おから・干ししいたけ・きくらげなど
出産に向けて変化する母体の為にも、赤ちゃんの健康な発育の為にも1日3食しっかり食べて、必要なエネルギーと栄養素を摂るようにしましょう。
逆に赤ちゃんに悪影響のある食品や栄養素もある
●生肉・生卵
ユッケ/馬刺し/生卵
●未加熱の加工食品
生ハム/生ベーコン/生サラミ
●輸入のナチュラルチーズ
モッツアレラ/カマンベール/ゴルゴンゾーラ
●アルコール
ビール/日本酒/ワイン
非加熱の食品や感染の影響で、赤ちゃんに害のある菌もあり、食中毒になると、流産や早産のリスクが大きくなります。
また、アルコールは胎盤を通して、赤ちゃんへの奇形や異常がおこる可能性が大きいです。
●ヨウ素
昆布/干しひじき/わかめ
●カフェイン
お茶/コーヒー/紅茶
●水銀
キダイ/本マグロ/金目鯛
●ビタミンA
鶏肉レバー/豚肉レバー/うなぎ
過剰摂取すると、赤ちゃんへの障害や流産を引き起こすリスクが高まることがあります。
2.妊婦に必須アイテムを手に入れる
妊娠が確定して、母子手帳をもらったら、まず「マタニティマーク」と「母子手帳ケース」を準備しましょう。
マタニティマーク
妊娠初期は、つわりなどで体調を崩しやすく、外見から妊婦と分かりにくいため、ぜひ身に着けておいて欲しいアイテムです。
外出中に、万が一倒れてしまった時、救急隊が一目で妊婦だとわかるため、適切な処置を行うことが出来ます。
各自治体の窓口や公共交通機関で手に入れることが出来ます。
母子手帳ケース
持ち歩きに便利な、お気に入りデザインの母子手帳ケースを手に入れましょう。
- 母子手帳や、お薬手帳などの小冊子をひとまとめで管理できる
- 診察券など、妊娠中に増えてしまうカード類をまとめて保管できる
- お守りや印鑑など、大切な小物類を収納するスペースがある
ちなみに私は、義母からプレゼントしてもらった、この母子手帳ケースを愛用しています。
汚れても洗えるのが嬉しい、肌触りのいい母子手帳ケースです。
3.妊娠ボディケアを始める
妊娠中はホルモンの影響で、肌のハリや弾力が失われて乾燥しがちな状態になります。
さらに体型がどんどん変化して、皮膚が急激に伸びていきます。
肌のトラブルを防ぐ為にも、全身を十分に保湿して肌の柔軟性を高める事が大切です。
早い人では妊娠4ヶ月で妊娠線が出来るので、ボディケアは妊娠初期からスタートしましょう。
妊娠線とは
急激に大きくなるおなかや胸に、皮膚が追い付かず、引っ張られて裂けてしまった跡の事。
妊娠線は一度出来てしまうと、消えません。
皮膚が伸びる場所なら、どこにでも出来る可能性があります。
妊娠線のできやすい場所とケアについて
●おなか・・・一番皮膚が伸びるため、特に妊娠線ができやすい場所です。
おへそを中心に円を描くようにケアしましょう。
●二の腕・・・皮下脂肪がつきやすい内側は要注意です。
ひじから腕に向かって、ケアしましょう。後ろ側は特に念入りに!
●胸・・・外側の脇部分やデコルテはとくに妊娠線ができやすいです。
胸を手のひらで包み込んで、引き上げるようにケアしましょう。首下は上から下へリンパを流すように保湿するのが効果的。
●おしり・・・おしりの下の方は、特に脂肪がつきやすいので注意。
おしりの下のつけ根部分から、丸みにそって上に持ち上げるようにケアしましょう。
●太もも・・・意外とノーマークな太ももですが、裏側や内側に妊娠線が出来てしまうことがあります。
下から上に全体をマッサージするようにケアしましょう。
1日1回以上は保湿することを心がける
マタニティ用の保湿剤をたっぷりと使用しましょう
4.お腹や胸が楽な衣類を選びましょう
妊娠すると、胸やお腹周りが膨らみ、体型が大きく変化していきます。
妊娠中の乳房や乳腺、子宮の発育を妨げない専用のマタニティウェアを準備しましょう。
マタニティウェアを選ぶポイント
ズボンは、妊娠初期から妊娠後期まで使える、ゴムが調節できる様な機能のものを選ぶ
ブラは、産後の授乳ブラとしても使えるものを選ぶと無駄がない
パンツは、ウエストや太ももが楽なボクサータイプが安心
妊娠中に胸は、妊娠5ヶ月で1カップ、妊娠10ヶ月で2カップ程度UPします。
5.働き方を考える
仕事を辞めるのか、続けるのか、妊娠が判明したら、妊娠中の働き方も含めて考えてみましょう。
今後の働き方を決める参考として、分かりやすく表にまとめました。(クリックで拡大)
働き方ついて知っておきたい4つのこと
妊娠中も安心して働ける、妊婦を守るための法律があります。
【業務内容の変更を請求できる】
会社の業務範囲によっては、負担が少ない軽易な業務へ変更を要求できます。
(労働基準法 第65条)
【危険な業務の就業は制限される】
一定以上の重量物の取り扱いや、有害な場所での業務は禁止されています。
(労働基準法 第64条3項)
【労働時間の制限を請求できる】
1日8時間を超えた労働、休日出勤や深夜帯の勤務の免除を要求できます。
(労働基準法 第66条)
【「母健連絡カード」を活用できる】
医師からの指導を的確に会社に伝えるために、母子手帳についている「母健連絡カード」を活用しましょう。
(男女雇用機会均等法 第13条)
まとめ
妊娠したら最初にやるべき5つのことは
- 栄養を意識した食生活
- 妊婦に必須アイテムを手に入れる
- ボディケアを始める
- 身体に楽な衣類を選ぶ
- 今後の働き方を考える
でした。
この中で一番悩むのが、「今後の働き方について」だと思いますが、無理のない範囲で、自分の身体と赤ちゃんを第一優先で考えましょう。