「出産準備って何をすればいいの?」初めて直面する事だけに、悩みますよね。
妊娠中はお産を乗り越えることで、頭がいっぱいになりがちですが、産後は慣れない赤ちゃんのお世話に加えて、ママの体も回復させなければなりません。
出産はゴールではなくスタートですので、赤ちゃんを迎えてからの生活をイメージして、今のうちから少しずつ産後も見据えた「出産準備」を進めましょう。
この記事では、産後1ヵ月までを見据えた、産前からの出産準備でやることを、妊娠時期の目安を交えて、分かりやすくご紹介します。
パッと読むための目次
体と気持ちの準備
妊娠6ヶ月頃から~
貧血や便秘を防ぐ食生活を心がける
大きくなる子宮やホルモンの変化で貧血や便秘になりやすい時期です。
葉酸・鉄分・カルシウム・食物繊維など妊娠中に摂っておきたい栄養を摂取しましょう。
マタニティヨガやウォーキングなど軽い運動習慣をつける
体の変化に伴う腰痛や肩こりなどの解消になるのに加えて、お産に向けての体力作りを始めましょう。
お腹が大きくなる前に歯医者へ行きましょう
妊娠中の歯周病は早産・低体重児出産のリスクにつながります。
自治体によって母子手帳を申請した時に「妊娠歯科検診」の補助券がもらえたりして、無料で受診できる場合もありますので、確認が必要です。
母親・パパママ学級(両親学級)の参加手続きをする
母親学級とは?
産院や自治体が実施している、妊娠中の体の変化やお産の流れなどを学べる教室です。
お腹の中の赤ちゃんの成長過程や、安産を迎える為の健康管理について学習することが出来ます。
パパママ学級(両親学級)とは?
母親学級と同じく、産院や自治体が実施している、夫婦で参加するタイプの教室です。
妊娠中のことから、出産時の分娩サポートや産まれてからの「沐浴方法」「おむつ替え」「抱っこの仕方」などの夫婦で取り組む事を、実際に体験して学ぶことが出来ます。
産院や地域の自治体が実施する出産や育児に関する勉強会や、民間企業のセミナーなどがあります。
妊娠7ヶ月頃から~
バースプランを確認しましょう
どんな出産にしたいかを、産院含め家族と確認しましょう。
「立ち合い出産」や「フリースタイルの分娩などの出産方法」、産後の「カンガルーケア希望」や「母子同室」など考えることがたくさんあります。
妊娠8ヶ月頃から~
お産の兆候や出産までの流れを確認しておきましょう
妊娠8ヶ月頃になると、お腹がだいぶ大きくなり、万が一ということがあるので、お産の流れを把握できていれば、いざという時に慌てなくてすみ、冷静に行動することができます。
妊娠9ヶ月頃から~
産後のママの体と心について予習しておく
産後1ヵ月程は、子宮の収縮や会陰の傷が痛む事もありますし、急激なホルモンの変化で心が不安定になりがちです。
産後の状態をあらかじめ知識として知っておけば、必要以上に無理したり、落ち込んだりしなくて済みますので、軽く予習しておきましょう。
お産入院の準備
出産予定日はあくまで「目安」で、お産の始まるタイミングは予定通りにはいかないものなので、早めから準備しておくと安心です。
妊娠7ヶ月頃から~
出産する産院の支払い方法を確認
「直接支払制度」を導入している産院なら「出産育児一時金」の差額の支払いだけで済みますが、そうでない場合や手続きが必要な事もありますので、事前に産院へ確認しておきましょう。
また、「現金払い」なのか「クレジットカード」が使用できるのかも聞いておきましょう。
入院中の留守宅の事をパパと確認しておく
家の事全般、洗濯やゴミ出しなど、自分がいなくてもスムーズに出来るように打ち合わせしておきましょう。
出産入院の時、産院で用意してくれるものを確認
入院中のあかちゃんの肌着やおむつをはじめ、ママ用のパジャマも病院にある場合がありますので、極力荷物を減らすためにも予め確認しておきましょう。
・入院用パジャマ(3枚くらい)
・授乳ブラジャー(3枚くらい)
・産褥ショーツ(3枚くらい)
・母乳パッド(1パック)
・お産用パッド(1パック)
・骨盤ベルト&産褥ニッパー(産後すぐ使えるタイプ)
・ドーナツ円座(経腟分娩の方のみ)
・赤ちゃん用肌着
・赤ちゃんと自分の退院着
妊娠8ヶ月頃から~
出産でもらえるお金を確認
「出産育児一時金・付加金」など出産でもらえるお金は、「専業主婦」なのか「ワーママ(働くママ)」かによって申請先が異なります。
また、「予定帝王切開」の場合、医療保険や必要書類の確認をしておきましょう。
普通分娩を予定している場合も、私の様に「緊急帝王切開」になる場合がありますので、保険が適用されるかもしれません。
妊娠9ヶ月頃から~
産院までの交通手段を確保
お産の始まりに誰かそばにいるとは限らないので、タクシーの電話番号を控えておきましょう。
地域によっては「陣痛タクシー(ママサポートタクシー)」などがあるので、事前に登録しておくと安心です。
お産直前、上手くしゃべれない状況もあるので、産院の住所と電話番号を書いた紙を日頃から財布や携帯に挟んでおくと、いざという時に渡すだけですむので楽です。
出産時や入院中のルールを家族で共有
分娩の立ち合い可否をはじめ、入院中の面会時間などの産院のルールを確認して、家族で共有しておきましょう。
連絡方法の確認
出産時のパパへの連絡方法、仕事中携帯NGの場合は、職場に直接連絡OKか、メールのほうがいいのかなど、確実に連絡がつく方法を決めておきましょう。
出産後に必要な手続きの確認
出生届や児童手当の申請、健康保険への加入など、親の勤務先によって申請先が異なる場合がありますので、しっかり確認が必要です。
出産後から~
退院手続き
入院費用の支払いや、今後の手続きに必要な書類などを、忘れずに受け取りましょう。
また、退院時マイカーの場合は、新生児でも「チャイルドシート」の着用は義務なので、後部座席への設置を忘れないようにしましょう。
職場関係の準備
妊娠7ヶ月頃から~
産休・育休のタイミングを検討する
業務内容を引き継ぎするなど、周囲に迷惑をかけないために、いつから休むのか、職場に提出する書類の申請方法を、あらかじめチェックしておきましょう。
出産育児一時金とは別に、ワーママの場合は「出産手当金」や「育児休業給付金」をもらえます。会社で加入している保険の種類によって、申請方法などが違うので要確認!
また、休職中の連絡方法や、復職の時期などを相談してみましょう。
妊娠8ヶ月頃から~
保育所を探し始める
保活は産後から始めると、慌ただしいので、今のうちからスタートするのがベストです。地域の園待機状況や、保育所の見学なども可能な場合があるので、役所で確認してみましょう。
産前休業へ
出産予定日を含む直前の6週間(多胎妊娠の場合は14週間)から、産前休業に入ります。
完全に休業する前に、同僚や上司への挨拶や、申請に必要な書類を受け取ったか、仕事の引継ぎが大丈夫かどうか等を最終確認しておきましょう。
出産後から~
出産手当金の手続き
入院中に産院に申請書を記入してもらい、その後、職場に必要事項を記入してもらい提出します。申請後、指定の口座へ入金されます。
育児休業給付金の手続き
雇用保険に加入し、かつ一定の条件を満たす人は、育休中に給与の67%相当(180日以降は50%)の給付があります。申請後の入金は2ヵ月ごとです。
まとめ
以上、出産準備でやっておきたいこと
- 体と気持ちの準備
- お産入院の準備
- 職場関係の準備
をご紹介しました。
産後は慣れない赤ちゃんのお世話に加えて、ママの体も回復期なので、動けるうちに準備してくださいね。
特に「出産でもらえるお金」の準備はしっかりと!