帝王切開で出産した当日は、絶対安静でベットから動くことはできません。
問題は帝王切開後1日目。
帝王切開の傷も癒えぬ間に、容赦なく尿カテーテルをとりはずされ、強制的にトイレでの排泄にもっていかされます。
実はこの「帝王切開後はじめてトイレに行く」時というのが、術後で2番目に痛い瞬間。
パッと読むための目次
帝王切開当日のトイレは?
帝王切開当日は絶対安静のため、「尿カテーテル」という、尿道に管を刺して膀胱から直接尿を採尿バックに溜める方法が採用されます。
数時間おきに看護師さんが採尿バックを交換に来てくれます。
ですので、帝王切開当日はトイレは心配はありません。
帝王切開後1日目のトイレ
私の場合、前日の正午に帝王切開手術を開始し、翌日の朝9時頃に、尿カテーテルを取りました。
で、尿意が来たのがその1時間後。
まずベッドから体を起こせない
ベッドで横になった状態から、体を起こすのに一苦労します。
ずっと寝ていて同じ姿勢で保たれていた帝王切開の傷跡が、体を起こすことにより、皮膚が引っ張られて痛みが覚醒します。
腕の力で何とか起き上がり次のステージへ・・・
ベッドは「リクライニング調節」できるタイプが助かります。私の場合、調整機能が付いていたにも関わらず、知らずに無理な姿勢から起き上がり、無駄に体力と気力を消耗しました。
ベッドから降りて立つ
生まれて初めて、お腹を切って分かったことなんですが
立つのに腹筋を結構使ってるんですよ
つまり何が言いたいかと申しますと、立てない。
立とうとするたびに、傷跡が引きちぎれるんじゃないかと思うくらいの痛みが襲ってきます。
これが帝王切開後、2番目に辛い痛み。
人間って本当に痛いとき、声が出なくなるもので、白目向きながら必死にベッドから降りた記憶があります。
でも、残念ながら尿意は待ってくれませんからね。
術後最初のトイレは、尿意を少しでも感じたら早めに行くべし!身体動かすのに時間が掛かるから、早めから準備しておくことをオススメします。
トイレまで行く
前かがみで、点滴台にしがみつきながら、傷をかばってそろ~りと移動します。
点滴台ってこんなに便利なんだ、という事を身をもって体感しました。
痛みはありますが、早く終わらせたいという気持ちで一心不乱に足を前に進めます。
最初の歩行時は、看護師さんの付き添いですが、文字通り「付き添う」だけで歩行を手伝ってくれたり、介助してくれたりは一切ありませんでした。
こけたり、傷跡が開いたり、急変しないかどうか隣で暖かく見守ってくれています(苦笑)
トイレの場所は病室から近い方がいいです。個室で部屋にトイレがあれば最高ですが、私はトイレが果てしなく遠い病室だったので後悔しました
帝王切開後はじめてのトイレ
トイレの便座にしゃがむのにまた、お腹の傷が引き裂かれるほどの痛みと戦います。
トイレの手すりをフル活用して便座に座ると次に待っているのが・・・
帝王切開後初めての排尿
おしっこの出し方が分からない。
1日、尿カテーテルにお世話になっただけなのに、排尿の感覚が失われていました。
幸い、付き添いの看護師さんは
とナースステーションに帰ってくれたので、5分くらい悩んでやっと排尿。
あんなに尿意があったのに、いざ出してみると少ししか出ず、ガッカリ・・・
排尿時、帝王切開の傷は痛みませんでしたが、尿カテーテルの名残が痛かったです。
便座から立ち上がってズボンをはき病室へ戻る
この動作も、ベッドから立ち上がるのと同じくらい痛かったと認識しています。
トータル時間で、帝王切開はじめてのトイレは20分くらいかかったと思います。
また、点滴でガンガン体の中に水分を取り込んでいるので、尿意サイクルが早い早い。
しかも、妊娠中の頻尿の感覚があり、ちょっと溜まったら「トイレ行きたい」と思い込んでしまうのも悩みでした。
痛いからと言ってトイレ我慢や、水分我慢は禁物
帝王切開後は、なによりも「水分」を取って出すことが重要です。
手術により大量に失われた血液を補充、妊娠中にため込んでいた水分を排出することが、母乳の良分泌や体の回復に繋がります。
また、こんなに傷が痛いのに歩かせやがって~と思うかもしれませんが
そうですよ。
めっちゃ痛いですけどね。