「太陽の光を浴びると、赤ちゃんは健康になる」
昔から「日光浴は、赤ちゃんにさせるべき」と考えられてきました。
しかし、太陽の光には紫外線が含まれています。
この記事では
- 日光浴と外気浴の違い
- 日光浴・外気浴やったほうがいいの?
- 日光浴・外気浴はいつから?どれくらい?
を徹底解説していきます。
パッと読むための目次
日光浴と外気浴の違いは?
日光浴は「太陽の光を浴びさせる」ことが目的
外気浴は「外気に触れさせる」ことが目的
とされています。
2000年頃まで、日本の社会では、赤ちゃんの日焼けに対する問題意識に乏しく、乳幼児健診などで、医療関係者が「日光浴」を推奨していました。
ところが、紫外線が人の皮膚に与える悪影響が判明するにつれ、
赤ちゃんの頃から紫外線対策をしなければならない
という認識が社会に浸透し、「外気浴」という言葉が登場しました。
最近では、医師や保健師も「外気浴」という言葉を使うようになり、母子健康手帳の記載も「日光浴」から「外気浴」に変更されました。
日光浴にもメリットはある
日光浴にも「紫外線が怖いから」という理由だけで、辞めてしまうにはもったいない効果があります。
- 皮膚内にある物質がビタミンDに変換されて、カルシウムが骨に沈着するのを促す
- クル病の予防
- 新生児黄疸の予防(治療)
- 昼夜の区別がつき、体内時計を調節できる
過剰な日光浴が健康被害を招くことは実証されていますが、適度に日の光を浴びることは、赤ちゃんの成長に大きなメリットがあります。
紫外線対策には日焼け止め
帽子や長袖などでは防ぎきれない紫外線には「日焼け止め」が有効です。
しかし、赤ちゃんには、市販の日焼け止めに使われている「合成紫外線吸収剤」の刺激は強過ぎます。
そこで、新生児にも使えるミストタイプの日焼け止めが便利。
100%天然由来成分のアロベビー「UV&アウトドアミスト」は、日焼け止め効果と虫除けの2つの効果があるため、ママの手間を軽減できます。
外気浴は簡単にできる
外気浴は、赤ちゃんを屋外の新鮮な空気に触れさせて、外の空気に慣れさせることです。
赤ちゃんと外出しなくても、ベランダや庭に出て外気に触れさせるだけでOKです。
外気浴が赤ちゃんに与える効果
- 周囲の気温の変化に適応できるようになる(体温調節機能を向上させる)
- 皮膚感覚を刺激する
- 五感が刺激され、周囲に対する興味関心を持つ
- 決まった時間に外気浴させることで、生活リズムの基礎が身につく
中でも体温調節機能を向上させる効果は、赤ちゃんが健康に過ごすために欠かせないものです。
生まれたての赤ちゃんは、体温をうまく調節できず、気温や室温のわずかな変化にも影響を受けてしまいます。
外気浴をさせることで、自力で体温を調節する機能を身につけていきます。
赤ちゃんの日光浴・外気浴はいつから?
一般的な時期としては、生後2週~生後1ヶ月頃から開始とされています。
生後2週までは、赤ちゃんがお腹の中の環境から、外の世界に適応するための期間です。
生後2週間以降であっても、出生時に異常があったり、健康状態、体調、機嫌などが悪かったら、無理に日光浴・外気浴させないでくださいね。
新生児期(生後0ヶ月)の日光浴・外気浴
新生児のうちは、いきなり外出させるのではなく、最初はベランダの窓を開けて1~2分くらい外気に触れさせることから始めてください。
長時間の日光浴・外気浴は負担が大きいので、長くても10分以内にしておきましょう。
生後1ヶ月の日光浴・外気浴
生後1ヶ月頃になったら、赤ちゃんの体調や外の気温を見ながら、抱っこで外出させてみましょう。
天候は晴れの日、時間帯は、夏場なら温度が低い午前中や夕方頃、冬場なら午前の遅めの時間がおすすめ。
最初は
玄関先に出る
↓
家の周りをぐるっと回る
↓
近くの公園まで足を伸ばす
というように、少しずつ外にいる時間を伸ばしていくのが理想的です。
新生児期と同じく、長時間は負担が大きいので、朝と夕方の涼しい時間帯に10分くらい外出するのが、赤ちゃんやパパ・ママにも負担が少なくおすすめです。
生後3ヶ月~4ヶ月(首すわり期)からの日光浴・外気浴
生後3ヶ月~4ヶ月頃に首すわりが完成したら、縦抱っこしたり、ベビーカーに乗せたりして散歩に出かけられるようになります。
赤ちゃんの体調や天気にもよりますが、3~4ヶ月くらいになると、20~30分くらい外出させても問題ありません。
人ごみは何かと刺激が多く、ウィルスや細菌もたくさんいるので避けておきましょう。
特に冬場は、インフルエンザやロタウィルスなど症状の重い病気にかかるリスクが高いので、十分な注意が必要です。
無理に日光浴・外気浴しなくても大丈夫
自分の親や、年配の方から
と言われ、過剰に反応してしまうママも少なくないと思います。
くる病は、戦後の食べ物が不足していた時代に、栄養不足で多かった病気です。
ミルクも満足に与えられず、母乳も母親の栄養不足で十分とは言えない時代です。
食べ物から補えないので、日光浴や外気浴が勧められていました。
ビタミンDは食事からも摂取できる
太陽の光を浴びることで、くる病予防・骨の形成に重要な役割を果たす「ビタミンD」
実は太陽の光だけでなく、食事から摂ることも可能です。
ビタミンDは魚の肝臓に多く含まれています。
そんな時は「しらす」がオススメです。
しらすは塩抜きをすれば離乳食から使えますし、ご飯や卵焼きに混ぜたり、おひたしなどに和えたりするなど、バリエーションも豊富で使いやすい食材です。
まとめ
日光は浴びすぎても、浴びなさすぎても、よくありません。
1日10分程度を目安に、新鮮な外の空気や日光を適度に浴び、赤ちゃんの抵抗力や骨の成長を促して、元気に日常生活を過ごしてくださいね。