子どもって「ワガママな生き物」です。
でも、度の過ぎたワガママや、癇癪(かんしゃく)には手を焼いている保護者の方も多いのではないでしょうか。
と疑問に思ったことはありませんか?
子育てが楽そうな子どもに見えても、実は見えないところで、パパやママはたくさん苦労しています。
どんなに小さな子どもでも、人間の行動には「原理・原則」があり、それをキチンと理解すればワガママや癇癪を減らすことができます。
癇癪やわがままを言う子どもの「行動した結果」に注目!
例えば・・・
Aちゃんは、毎日チョコレートを食べたがる
でも、ママは虫歯が気になるので「1日1個」と約束している
だけど、Aちゃんは必ず「もっと食べたい」とダダをこね、くれないと「キーーー!」と奇声をあげ癇癪をおこす
最初は無視したり、叱ったりするが、根負けして欲しがるものをあげてしまう
上記の例はAちゃんにとって、
「キーーー!」と叫び癇癪をおこす(行動)とチョコレートがもらえる(結果)
ということになります。
逆にいえば、「キーーー!」と叫び癇癪をおこさないと、チョコレートはもらえません。
その結果、Aちゃんの「キーーー!」と叫ぶ癇癪は、どんどん強化されていってしまったのです。
「アメ」と「アメなし」作戦で、時には悔し涙を
「人を動かすには、アメとムチが必要」と言われますが、子育ての場合「ムチ」は必要ありません。
「アメ」と「アメなし」作戦で、良いことをしたらアメがある/良いことをしないとアメはなしと割り切りましょう。
上のAちゃんの例の場合だと
と言って、本当にその通りにしましょう。
すると、何度しかっても言い聞かせてもやめなかった「キーーー!」がたったこれだけでなくなりました。
当然です。
言っても何ももらえないのですから、「キーーー!」と叫んで癇癪をおこす意味がなくなってしまったのです。
親の根負けは子どものワガママと癇癪を加速させる原因
上のAちゃんの例で、もし親が
と思ってしまったり、うるさくて根負けしてしまうと、子どもの勝利です。
次にやめさせるときは、さらに長い時間「キーーー!」という癇癪に付き合わなければなりません。
また、他のことに対してもワガママや癇癪を強化すれば、自分の思い通りになると思ってしまいます。
子どもにとって悔し涙もこれから生きていく、長い人生の中では必要になります。
ただ、叱ったり、怒ったりせず「残念だったね、次がんばろうね!」っと次にまたすぐチャンスが来ることを示して励ましてあげてください。
まとめ
家庭生活の主導権は「親」にあります。
子どものおどしには決して揺らがない心が必要です。
将来的にわがままや癇癪を許してもらって生きてきた子どもは、先生をおどしたり、社会に出てから苦労することになるのは目に見えています。
小さな子どものうちから「ダメなものはダメ」と指導していきましょう!