子どものお小遣いってどんな感じであげていますか?
毎月決まった日に、決まった金額をあげているなら、今すぐに考え直してみて下さい。
パッと読むための目次
子どもにお小遣いって何のためにあげますか?
子どもにお小遣いをあげる理由の一つとして、お金との付き合い方が身につくという意見があります。
確かに「お金の使い方」や「お金の価値」を学ぶことは出来ます。
しかし、どうすればお金が手に入るのか、どのようにお金が生み出されるのか、その本質を学ぶことは出来ません。
働いていないのに決まった日に決まった額、お小遣いがもらえるのっておかしくない?
もし、お小遣いをあげるなら、その金額に見合うだけの労働が必要であると教えるのは、とてもシンプルでお金の基本的な本質にを学ぶのにいい機会です。
例えば、トイレの掃除1回10円、1階の窓ふき20円、お風呂掃除30円など、労働力に見合う対価を設定してみましょう。
自分で稼ぐ喜びを味わいながらお金を手に入れたほうが、ただ、毎月決まった金額をもらえるお小遣いより、身につくことは圧倒的に多いはずです。
これからの時代、自分でどうやったらお金を稼げるか考えることも大切
大人に限らず、人間は誰でもラクをしたい生き物です。
1回のお風呂掃除でもらえるお金は固定の30円。
ここが変わらないなら、どうしたら効率よく、短時間で風呂掃除を終えることができるかを考え始めます。
実はこれが、想像力や発想力といったクリエイティブな思考の源になります。
実行して、うまくいかないところは修正して、試行錯誤しながら自分なりに考えて、どうやったら効率的にお小遣い(お金)を稼げるかを考えていきます。
「言ったことしかやらない/やらせない」のではなく、子どもの気づきや好きを取り入れて!
毎日親が言ったお手伝いをしてお金をもらうだけでは、何か物足りないと思いませんか?
これからの時代は、某有名Youtuberのように「好き」を仕事につなげていく人が増え、スペシャリストとして個人で働く人や起業家が増えてくることが考えられます。
また、AI化や機械化がどんどん進み、簡単な仕事はどんどんなくなっていきます。
つまり、会社に勤めて毎日言われたことだけをやる「定額のサラリーマン(会社員)」は稼ぎにくい、生きにくい世の中になります。
いつものお手伝い以外に、子どもが自分で気づいてやったお手伝いには、お小遣いを倍額したり、工夫して出来たお手伝いにはお金+褒めを追加して、子どものやる気をグングン伸ばしてあげましょう!
定期・定額制お小遣いは、お金をどう使うかに意識がいってしまいがち
何もせずに月日がたてば絶対に定額をもらえるお小遣いは、もらう前から「次のお小遣いが入ったらアレを買おう」と、頭の中が物欲に支配されてしまいがちです。
買うことばかりに意識がいって、お金を生み出す力は育ちません。
また、最近ではお小遣いを「貯金」する子どもが増えていますが、貯める事よりもまず先にどうやったら稼げるかを考えたほうがいいと思います。
子どもがもう少し大きくなったら・・・
お金の価値観を勉強させるなら、どんな事にも「お金」が必要であるということを知らせる必要があります。
毎日、ご飯が出てきて当たり前
毎日、部屋の掃除がされていて当たり前
毎日、寝る場所があって当たり前
家族だから「○○されて当たり前」という考え方は、小さな子どものうちにとどめておきましょう。
毎日、温かいご飯が出てくるのは、ママやパパが食材を買って作っているからです。
外ではご飯は「お金を払って食べるもの」です。
掃除も、ハウスクリーニング業者に頼めばお金が発生します。
家も賃貸に住めば家賃を払わなければなりません。
ですから、掃除や食事は無償で提供されるサービスでないことを子どもに伝えることが大切です。
子ども部屋の1ヵ月の掃除代は200円、食事代は300円(実際にかかっている金額ではなく、子ども価格で)などというふうに少しお金を請求したりしてもいいと思います。
「お金を払うくらいなら、自分でやる!」と言い出すかもしれません。
まとめ
お小遣いの定期・定額制度は、子どもがお金をもらったら次は何に使うか、どう使うかという「消費」の部分しか育ちません。
「どうすればお金を稼ぐことができるか」という部分が、将来仕事をするうえで大切な部分なので、お小遣いは報酬制度で「やらなければお金がもらえない」という経験をつませることも大事です。
また、誰かが自分のスキルを提供すれば、そこには必ず費用が発生するのが当たり前です。
ボランティアでもない限り、タダでやってもらえることなどありえませんので、お金のことが分かるようになってきたら、少しずつ掃除や食事などの対価を要求することも社会勉強の一環になりますよ。