妊娠すると、今まで聞いたことのない言葉や物がたくさん出てきますよね。
私も初めての妊娠の時、分からない事だらけで戸惑いました。
今回は似ているけど、それぞれ役割が違う「お腹に巻くシリーズ」を集めて解説しようと思います。
パッと読むための目次
腹帯(はらおび)
妊娠中、大きくなっていくお腹を支え、腰や背中への負担をやわらげる効果があります。
また、お腹の保温や衝撃や刺激の緩和効果もあるとされています。
妊娠5ヶ月目に入った「戌の日(いぬのひ)」に安産祈願のお参りをしてから着用するのが一般的です。
十二支というと生まれ年に使われるのが一般的ですが、実は日にも十二支が割り振られており、戌の日は12日に一度めぐってきます。
ですから、1ヶ月の間に2~3回、戌の日があります。
犬は、お産が軽く安産だといわれているおり、狛犬の様に悪鬼を払い赤ちゃんを守るという意味から、この日に安産祈願に行く風習があります。
2019年の 「戌の日(いぬのひ)」
2019年 | |
1月 | 1(祝・火)、13(日)、25(金) |
2月 | 6(水)、18(月) |
3月 | 2(土)、14(木)、26(火) |
4月 | 7(日)、19(金) |
5月 | 1(水)、13(月)、25(土) |
6月 | 6(木)、18(火)、30(日) |
7月 | 12(金)、24(水) |
8月 | 5(月)、17(土)、29(木) |
9月 | 10(火)、22(日) |
10月 | 4(金)、16(水)、28(月) |
11月 | 9(土)、21(木) |
12月 | 3(火)、15(日)、27(金) |
※赤字は「大安×戌の日」
地域によっては、子(ね)の日や酉(とり)の日にお祝いをする風習もあるようです。
ですから、必ず「戌の日に安産祈願をしなければならない」その後でないと腹帯を着けれないという事ではなく、あくまでも5ヵ月くらいという目安を参考にして下さい。
もし、安産祈願で神社に直接出向くのが難しい場合は、代理の参拝や、郵送での祈願を受け付けてくれるところもあるようですよ。
腹帯のタイプ
腹帯のタイプは主に5種類あります
参照:犬印本舗【公式】より
昔は「さらしタイプ」が一般的でしたが、巻いたりするのが大変という事で、最近では簡単に着けることのできる「腹巻・パンツタイプ」が主流です。
また、マジックテープ等で調節できる「サポートベルトタイプ」は、大きくなっていくお腹に合わせて着けることが出来るので便利です。
術後腹帯(帝王切開用腹部保護帯)ふくたい
帝王切開の術後に、傷を保護する目的で着ける腹帯の事です。
傷口に衣類等が直接触れると痛いので、その痛みを緩和する効果があります。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります
産後ニッパー(産褥ニッパー)
私は、子供を産んでから初めて工具以外の「ニッパー」の存在を知りました(笑)
産褥・産後ニッパーとは骨盤ベルトの一種のことです。骨盤ベルトよりも産後すぐから使用できる「締めつけの緩いもの」が多いです。
ですから、帝王切開の術後でも物によりますが使用できるものがあります。
腹帯とは違い、産後にニッパーをつけると、骨盤の支えを元に戻す効果があります。
また、産後のぶよっとたるんでしまったお腹の肉をぎゅっと引き締める事もできます。
骨盤ベルト
骨盤ベルトとは、骨盤の緩みや歪み・ズレ・開きを矯正する器具です。
骨盤ベルトの効果1:腰痛の予防改善
骨盤ベルトで骨盤を支えると、腰まわりの筋肉への負荷が軽くなり、腰痛の予防改善効果が期待できます。
骨盤ベルトの効果2:恥骨痛の予防改善
妊娠中の足の付け根の違和感や恥骨痛は骨盤の歪みが原因です。
骨盤ベルトは、この恥骨痛改善にも効果があります。
骨盤ベルトの効果3:産後太り防止
骨盤の歪みやズレは、下半身太りや体型崩れの原因になります。
出産後に骨盤ベルトをつけて矯正サポートをすることで、骨盤が元の位置にスムーズに戻りやすくなり、産後の体型崩れの防止にも効果を発揮します。
まとめ
以上、「腹帯」「術後腹帯」「産後(産褥)ニッパー」「骨盤ベルト」のお腹に着けるタイプの違いでした。
これらは、絶対になくてはならないものではありませんが、あると腰やお腹が楽になるものです。
最近では、産前産後長く使える商品も続々と登場していますので、自分に合ったものを選んでくださいね。