待ち望んでいた赤ちゃんがお腹にやってきた!
2ヵ月ごろに産院での超音波検査で胎嚢(たいのう)が確認でき、妊娠が確定します。
幸せいっぱい、赤ちゃんのグッズを用意しなきゃ!となる前に、今後のことも含めて職場に妊娠を報告しなければいけません。
この記事では
- いつ職場に妊娠のことを報告するか
- どのように報告すればいいのか
- 報告前に知っておくべきことは?
について詳しく解説していきます。
パッと読むための目次
妊娠したら職場への報告は出来るだけ早めに
昔は、妊娠したけれど安定期に入るまでは、職場に報告しないことがほとんどでした。
しかし、早い人では妊娠2ヵ月ころからつわりが始まります。
つわりって何?という方はこちらを参照してください
私も、つわりが早くからあった方で、職場に報告して次の日に「臭いつわり」が発動。
お昼休みに、いろんな臭いが混ざる食道でご飯を食べることが辛くなり、別室を用意してもらいました。
妊娠初期はとても大事な時期
赤ちゃんにとっても、ママにとっても妊娠初期はとても大切な時期です。
赤ちゃんは、小さな細胞のかたまりだったものが、数日で倍の大きさに!これからグングン大きくなろうと、頑張りはじめます。
ママも赤ちゃんにより良い環境を準備するため、身体が変化し始めます。
妊娠を職場に報告する前にしておきたいこと
報告する前に、会社の「就業規則」を確認してください。
会社によって、出産育児に関する独自の規定がある場合があります。
また、知っておくと自身を守れる日本の法律もあります。
日本の働く妊産婦を支える法律
☆産前・産後休業(第65条第1項、第2項)
産前6週(多胎妊娠の場合は14週間、いずれも女性が請求した場合に限る)産後8週間は女性を就業させることは出来ない
☆妊産婦等の危険有害業務の就業制限(第64条の3)
使用者は妊産婦(妊娠や産後1年たたない女性)などを妊娠・出産、哺育等に有害な業務に就かせることは出来ない
☆妊婦の軽易業務転換(第65条第3項)
使用者は妊娠中の女性が請求した場合には、他の軽易な業務に転換させなければならない
☆妊産婦に対する変形労働時間制の適用制限(第66条第1項)
使用者は妊産婦が請求した場合、シフト制などの変形労働時間制がとられている場合でも、1週間40時間、1日8時間の法定労働時間を越えて労働させてはならない
☆妊産婦の時間外労働、休日出勤、深夜業の制限(第66条第2項、第3項)
使用者は妊産婦が請求した場合、時間外労働、休日の労働、深夜業をさせてはならない
◎定年・退職および解雇(第9条)
妊娠中の女性労働者及び産後1年を経過しない女性労働者に対してなされた解雇は、無効とする
◎妊娠中および出産後の健康管理に関する措置(第12条)
事業主は妊娠中や出産後1年以内の女性労働者が定期健診や保育指導を受けるために、必要な時間を確保出来るようにしなければならない
◎経産婦の通勤時間の変更および勤務の軽減等(第13条)
事業主は、妊娠中や出産後1年以内の女性労働者が医師や助産師の指導を守ることが出来るようにするため、勤務時間の変更や勤務の軽減等必要な措置を講じなければならない
このように日本の法律では守られていますが、あまり権利を主張しすぎると会社とトラブルになってしまうこともあります。
自分で言いにくい場合は「母子健康管理カード」を使って
法律で守られているといってもなかなか自分から「休みたい」とは言い出しにくいですよね。
そんな時は「母子健康管理指導事項連絡カード」を会社に提出する方法がおすすめです。
母子健康管理指導事項連絡カードって?
勤務時間の短縮や欠勤を申し出たいときに、医師からの具体的な指導事項を勤務先に伝えるためのカードです。
かかりつけの医師にカードを記入してもらい、直接話しにくいことや体のトラブルを的確に報告できます。
妊娠中だけでなく、出産後も使用できます。
医師にカード記入してもらう申請料金は自己負担です。医療機関にもよりますが2000円前後で対応してもらえます。
母子健康管理指導事項連絡カードってどこでもらえるの?
自治体によっては、母子手帳にくっついている場合や産院に用意されていることがあります。
無い場合は、厚生労働省のホームページからダウンロードすることもできます。
職場の誰にどのように妊娠を報告すればいいの?
まずは、直属の上司に報告するのが基本です。
同僚や親しい友人に話してしまい、その話が噂となって上司の耳に入るよりは、本人から報告するべきです。
報告の内容は
- 出産後も働く意思があるorない
- 妊娠して今どれくらいなのか(妊娠〇週)
- 出産予定日と産休の日にちについて
- 働く予定なら育休の期間(希望)
- 引き継ぎや業務上で自分が抜けることによって支障をきたすものの有無
などをあらかじめ考え、自分の気持ちも整理して伝えましょう。
LINEで妊娠報告をした話
私の体験談ですが、1人目の時、それは待ちに待った妊娠でした。
嬉しすぎて産婦人科で妊娠が発覚した直後に、LINEで取り急ぎ上司(男性)に
と報告をいれました。
ところが、ちょうど上司の奥様がLINE画面を確認されたそうで、少し騒動になったという話を後で聞きました。
上司が笑い話にしてくれたので、その場は何もありませんでしたが、一歩間違えば大変なことになっていたと反省しました。
また、LINEで今後の仕事人生を左右する重大報告を軽々しくするものではないなと後悔しました。
まとめ
妊娠がわかったら、つわりなどで周囲の理解が必要となる場合がありますので、できるだけ早めに直属の上司に報告しましょう。
報告前には、会社独自の妊娠・出産に関する就業規則や、日本の法律で守られていることを理解しておきましょう。
万が一理不尽な扱いを受けたときに役に立ちますし、自分の身体に合わせて権利を主張できます。
報告するときは「休むのは当然の権利ですから!」と高飛車にならずに「ご迷惑をおかけします」という姿勢で伝えるのが吉です。